アジア太平洋地域の最新の経済見通し 来年の成長率を下方修正

アジア開発銀行は、日本など一部の先進国を除くアジア太平洋地域の最新の経済見通しを発表し、来年の成長率を下方修正しました。

それによりますと来年の成長率はプラス4.6%で前回、3か月前の見通しから0.3ポイント下方修正しました。

また、中国の来年の成長率はプラス4.3%で、前回の見通しから0.2ポイント下方修正されました。

中国の下方修正は新型コロナの感染拡大で消費の回復が遅れているほか、不動産市場の不振が続いているためです。

香港はプラス2.9%、韓国はプラス1.5%で、いずれも前回から0.8ポイントの大幅な下方修正となりました。

欧米各国が利上げを進めるなかで、世界経済全体が減速し、輸出が押し下げられる見通しです。

アジア開発銀行はさらなるリスクとして欧米での金融引き締めの長期化や、ウクライナ侵攻を背景に商品価格がさらに上昇することなどをあげたうえで「先行きのリスクは多い」と指摘しています。