米 アフリカに550億ドル支援へ 中国やロシアの影響力に対抗

アメリカのバイデン大統領がアフリカ各国の首脳を招く首脳会議が13日から開かれるのを前に、ホワイトハウスは今後3年間で550億ドルの支援を行うと発表し、アフリカで影響力を強める中国やロシアに対抗したい考えです。

アメリカのバイデン大統領は、アフリカのおよそ50の国の首脳らを首都ワシントンに招いて13日から3日間の日程でアメリカ・アフリカ首脳会議を開きます。

これを前に、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は12日、会見で今後3年間でアフリカ各国に対して550億ドル、日本円にして7兆5000億円余りの支援を行うことを明らかにしました。

また、首脳会議では、バイデン大統領がAU=アフリカ連合のG20=主要20か国のメンバー入りを支持する考えを示す見通しです。

アメリカ政府が主催するアフリカとの首脳会議はオバマ政権で開催されて以来、8年ぶりです。

アフリカでは、中国やロシアが影響力を強めていて、中国は去年1年間の貿易額がアメリカのおよそ4倍に当たる2500億ドル余りに上っているほか、ロシアも軍事力を通じて関係を深めているだけに、アメリカとしては首脳会議を通じて対抗したい考えです。