原発運転期間延長などの指針 賛成45% 反対37% NHK世論調査

経済産業省が、従来の方針を転換し原子力発電所の運転期間の実質的な延長や、次世代型の原子力発電所の開発や建設を進める行動指針を示したことについて、NHKの世論調査で尋ねたところ「賛成」が45%、「反対」が37%でした。

NHKは今月9日から3日間、全国の18歳以上を対象にコンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。調査の対象となったのは2480人で、50%にあたる1234人から回答を得ました。

経済産業省が、従来の方針を転換し原子力発電所の運転期間の実質的な延長や、次世代型の原子力発電所の開発や建設を進める行動指針を示したことについての賛否を尋ねたところ「賛成」が45%、「反対」が37%、「わからない、無回答」が18%でした。

一方、この年末年始に帰省や旅行をするかどうか聞きました。

「帰省や旅行をする」が15%、「帰省も旅行もしない」が64%、「まだ決めていない」が17%でした。

経産省の行動指針の賛否

経済産業省の行動指針に対する賛否を支持政党別に見ますと、与党支持層では「賛成」が63%に上り、「反対」を上回ったのに対し、野党支持層では「賛成」が32%で、「反対」の59%のほうが多くなりました。

無党派層では「賛成」が36%、「反対」が41%で意見が割れています。

男女別に見ますと、男性では「賛成」が56%で半数を超えています。

一方、女性は「反対」の42%が「賛成」の32%を上回りましたが、「わからない、無回答」が26%と多くなっています。

年代別で見ますと、50代以下では「賛成」が50%台後半に上り、「反対」を上回っています。

一方、60代では「賛成」と「反対」が同じ程度となっていて、70歳以上では「賛成」の35%を「反対」の45%が上回りました。

年末年始の帰省・旅行

年末年始に「帰省や旅行をする」と答えた人は15%でしたが、おととし12月の5%、去年12月の11%と比べると、徐々に増えています。

男女別で見ますと、「帰省や旅行をする」と答えた人は女性の12%より男性の18%のほうが多くなっています。

年代別に見ますと、40代以下では「帰省や旅行をする」が31%と他の年代より高く「帰省も旅行もしない」は半数を下回りました。

一方、50代では「帰省や旅行をする」が22%、60代では11%、70歳以上では5%と年代が上がるにつれ少なくなり、60代以上では「帰省も旅行もしない」が7割から8割に上っています。