【解説】ロシア国内が攻撃受ける 世論も変化か プーチン政権は

戦闘は新たな局面となるのか。今週、大きな動きがありました。ロシア国内が相次いで攻撃を受けています。

ロシア西部、クルスク州です。6日、地元の州知事が飛行場に近い石油施設が無人機による攻撃を受けたと明らかにしました。

その前日にはロシア国内の空軍基地で爆発が発生。
ロシア南部のエンゲルスにある空軍基地では長距離戦略爆撃機2機が損傷したと伝えられています。
ロシア中部、リャザンにある空軍基地では、燃料を積んだ車が爆発し、3人が死亡しました。

一連の爆発についてロシア側は「ロシアの長距離の航空機を無力化しようとウクライナ政権が攻撃を試みた」と発表しています。

一方のウクライナ政府。公式な発表はありませんが、クレバ外相はインタビューで、「ロシアがウクライナであらゆることができるのに、ウクライナに同じ権利がないというのは、間違っている」と述べ、ウクライナ軍がロシア領内に攻撃することを正当化した発言とみられています。

今回の攻撃で国内に動揺が広がっているという話もありましたが、そもそも、ロシアの世論に最近、変化が見えてきているようです。
プーチン政権が内部で使う目的で行ったとする先月の世論調査の結果。ロシアの独立系メディアが入手し報じました。

「侵攻継続を支持する」は、57%から25%と、7月の半分以下に。
その一方で「和平交渉を望んでいる」人は、増えて55%になっています。

こうした世論の変化に、プーチン政権はどう対応しているのでしょうか。また今後の展開は。

ロシアの外交・安全保障政策に詳しい兵頭慎治さんの解説です。

(動画は19分07秒。データ放送ではご覧になれません)