バンクシーがウクライナ支援のためプリント作品販売へ

鋭い社会風刺画で知られる正体不明のアーティスト、バンクシーが、ウクライナを支援する目的で新たなプリント作品を販売することを明らかにしました。

9日、バンクシーが自身のSNSで制作を発表したのは、ネズミを題材にしたプリント作品、あわせて50枚です。

作品では、「壊れやすい」を意味する「フラジャイル」という英語の単語のはじめの「F」と「R」の2文字がネズミにひっかかれて消され、「機敏さ」や「頭の回転の速さ」を意味する「アジャイル」という単語に変わっているように見えます。

いずれも1枚5000ポンド、日本円で83万円余りで販売され、売り上げはすべてウクライナで支援を行う団体の活動資金に充てられるということです。

支援団体はこの資金を使って戦闘が激しいウクライナ東部から市民を避難させる車両を購入するほか、ロシアによるインフラ施設への攻撃で停電が続く地域に発電機やガスヒーターを送るとしています。

バンクシーはウクライナの首都キーウなどで新たに7つの作品も制作していて、公開した動画では「ウクライナの人たちとの連帯」を強調し、支援を続ける姿勢を示しています。