森保監督 一問一答 続投要請あれば「前向きに考えたい」

サッカーのワールドカップカタール大会で日本代表を率いた森保一監督が9日夜、NHKの「ニュースウオッチ9」に出演し日本サッカー協会から続投の要請があった場合「もちろん前向きに考えたい」と述べ、今後も指揮を執ることに意欲を示しました。

(※記事後半に「ニュースウオッチ9」出演の一問一答あり)

森保監督は2018年から日本代表の監督を務めていて、ワールドカップカタール大会ではいずれも優勝経験のあるドイツとスペインを破って1次リーグを首位で突破しました。

決勝トーナメント1回戦では前回大会で準優勝したクロアチアと対戦して、ペナルティーキック戦の末に敗退し目標としていた初のベスト8進出は逃しましたが、2大会連続のベスト16で大会を終えました。

森保監督は9日夜、NHKのニュースウオッチ9に出演し、改めて「悔しさはあるが、日本に帰ってきて国民の皆さんが喜んでくれてことばをかけていただいた。私自身もうれしく思っている」と振り返りました。

そして日本サッカー協会から仮に続投の要請があった場合の対応について問われると「監督業はいずれにしても続けていきたいと思っているので、もちろん前向きに考えていきたい」と話し、今後も指揮を執ることに意欲を示しました。

そのうえで「ベスト16の壁を破れずすごく悔しいが、サッカーが国民の皆さんに喜んでいただけるコンテンツとして認めていただけた部分があると思う。サッカーファミリーの一員として国民の皆さんに喜んでいただけるようなことをやっていきたい」と話しました。

【森保監督 一問一答 全文】

サッカーのワールドカップカタール大会で日本代表を率いた森保一監督が9日の「ニュースウオッチ9」に生出演。その一問一答です。

「国民の皆さんが喜んでくれている姿 うれしく思う」

Q.帰国から2日たち、いまどうですか?。

A.結果としては時間がたてばたつほど「たられば」思考が巡ってきていて、悔しさが、何かできたんじゃないかというのはあるが、日本に帰ってきて国民の皆さんが喜んでくれている姿と「一体となれた」と言葉をかけていただけて私自身もうれしく思っている。

いつも手に持っていたノート 何が書かれていた?

Q.まず試合の時にいつも手に持っていたノートの存在について聞きたい。

A.字がはしり書きなので。上の方はクロアチア戦の前に日本に不可能なことはないと。チームとサポーター、日本の国民のみなさんと一丸になって戦えば我々は世界で勝っていけるという思いを持ってクロアチア戦に臨もうと思いましたし。

Q.選手には伝えたか。

A.伝えていない。バスに乗り込んだ時にそういう気持ちで戦おうと。応援してもらっているのでというのが共有できればと思いまして。

Q.もう1つは「日本人であることの誇り、喜び」。書いたことば、どういうふうに生かしているか。

A.この2つは私自身の中で持っておくことと、選手たちにやはり日本に不可能はないということ、我々は必ずできるということを選手たちに伝えたいと思うし、応援してくださっているサポーター、国民のみなさんにも日本が一丸となって戦えば世界の舞台で勝っていけるということを、なにか気持ちになった時には伝えようと思っている。

戦術のところは見せられないが、試合で起こったことをポイントを書いて、ハーフタイムに私が思っていることとコーチが思っていることを共有した上で、それが合致した時にはチームとしての問題点だな、改善点だなと、選手に伝えることはしている。

「試合後 選手には感謝の気持ちを伝えた」

Q.選手との距離の近さ、敗退が決まった後1人1人にどんな声をかけたのか。

A.選手もスタッフもだが、本当に選手は最大限努力をしてくれたし、試合でも今のベストを尽くして戦いぬくことを毎試合してくれた。感謝の気持ちを伝えた。タイミングはいろいろ、まちまちですが。
Q.選手に声をかける時の意識していることは。

A.今の映像のタイミングは全てが終わったあとなので、プロセスの努力に対してありがとうという感謝の気持ち。活動の途中は個々の成果と課題などをフィードバックしたり。あるいはモチベーションの波があったり、チームの中でも試合に出られている選手、出られていない選手がいるので、出られていない選手にいまどういう状況だからと伝えたり。試合に出られなくてもすごくみんな頑張ってくれていたので、ほとんどありがとうと。

「若い人たち、できるんです、すごいんです」

Q.選手26人のうち19人がワールドカップ初出場。経験の浅さがあると思うが、何が結果結びついたか?。

A.グループでいうと26人中19人が初出場という部分において、経験値では足りない。ワールドカップでのプレッシャーの中ではプレッシャーに押しつぶされることもあるだろうという中で、ベテランの選手が本当にチームを引っ張って支えてくれて若手が躍動することにつながったと思う。
19人の選手たちには普段やっていること、彼らもヨーロッパだったり、世界の舞台で戦っているので、普段やっていることが評価されてこの代表の舞台にいるから、普段通りの力を出せば自然と結果はついてくる。

ただ、この大会の中で1試合1試合、試合を通して、ベストを尽くして成長することだけを考えてくれればいい。普段通りをどれだけ出せるか、そうしたら自然と結果がついてくるんじゃないかとは話した。

Q.若い選手をまとめて一体感を作り出す工夫とは。

A.工夫という工夫はないが、やはり世代間の考え方のギャップは生きてきた過程、環境が違うので、価値観を認め合う。私からすれば価値観を認めることと、若い選手の価値観を教えてもらうことを自分で気をつけている。
私がやってきたことをもちろんチームの戦い方として目標の指針として伝えることはあるが、考え方のギャップだったり、伝わらないことがあるので、むしろ私が若い子たちの今に、できるだけ時代に合わせてということを考えます。

時代の変化のスピードはすごくはやいので、自分が正解だと思ったらそうじゃないなと思うことはすごく多いので、であれば、いま正解は選手たちの年代なので、そちらに自分が合わせて1回受け取って、チームとして必要なフィードバックをできるようにと考えている。若い人たち、できるんです、すごいんです。

コスタリカ戦「相手より死に物狂いでやるということ伝えた」

Q.普段温厚だがコスタリカ戦のハーフタイムで監督が切れたのはなぜ。

A.ちょっと恥ずかしいですけど。普段は対戦国はドイツであってもスペインであっても、球際のところで負けることがほぼほぼなかった選手たちが、コスタリカ戦の時は相手も勝たなければいけない状況の中必死に戦ってきた中で、選手たちも頑張ってくれているが、勝率的にはあまりよくなかったので。
自分たちが頑張っていることは認めてあげるが、相手よりも上回って勝たないといけないので、そこは相手より死に物狂いでやるということを選手たちに伝えた。

ゴールを奪い合うスポーツだが、ボールの奪い合いから始まる。そこをしっかりやらなければ勝利はつかみ取れないと伝えた。

続投要請あれば「前向きに考えていきたいと思っている」

Q.監督、日本サッカー協会から続投要請があれば受けるか。

A.そうですね、監督業はいずれにしても続けていきたいと思っている。もちろん、もしあれば前向きに考えていきたいと思っている。

Q.今回ベスト8は成し得なかった。この経験をどう生かすか。
A.ベスト16の壁は破れなくてすごく悔しい思いはあるが、サッカーが国民のみなさんに喜んでいただける1つのコンテンツとして認めていただけた部分があると思う。

サッカーファミリーの一員として国民のみなさんに喜んでいただけるようなことはやっていきたいなと日常に寄り添ってやっていけるようにしたい。

Q.最後に日本の皆さんにメッセージを。

A.サポーターのみなさん、国民のみなさん、今回のワールドカップの応援、共闘ありがとうございました。みなさんが一緒に戦ってくださったおかげで選手たちが躍動してくれ、みなさんに喜んでいただけるプレーをしてくれたと思っている。

これからさらに世界の壁に挑戦していきたいと思うので、国民のみなさん、サポーターのみなさん、また我々と一緒に戦ってください、よろしくお願いいたします。