小池都知事 少子化対策に“健康な女性の卵子凍結保存”を検討

危機的な状況が指摘される少子化への対策として、東京都の小池知事は、健康な女性が卵子を凍結保存する際の支援策を検討する考えを示しました。

ことしの日本人の子どもの出生数は統計開始以来、初めて80万人を下回る可能性があると指摘されていて、政府は危機的な状況だとしています。

こうした中、小池知事は記者会見で「少子化は大きな問題だ。女性への支援の充実という観点から、将来の選択肢としての卵子凍結について、対応を検討していきたい」と述べ、健康な女性が卵子を凍結保存する際の支援策を検討する考えを示しました。

そのうえで、「来年度予算案に盛り込むぐらいの速さで考えていきたい。日本産科婦人科学会などは後ろ向きと聞いており、どのような形で進められるのかなど、課題を整理したい」と述べました。

卵子の凍結保存について、都は、昨年度から若い世代のがん患者などに費用の助成を行っています。

松野官房長官「政府として支援は慎重に検討」

松野官房長官は、午後の記者会見で「卵子の採取・凍結については、関係学会で採卵に伴い健康被害の可能性があること、凍結保存された卵子により妊娠する可能性は限られていること、卵子採取時よりも高い年齢で妊娠・出産することで医学的リスクが上昇することなど、問題が指摘されている。政府として支援することについては、慎重に検討する必要がある」と述べました。

そのうえで「政府としては、ことし4月から不妊治療の保険適用を開始したところで、引き続き、この取り組みにより、子どもをもちたいという人を支援していきたい」と述べました。