レアメタル安定調達へ協力 コンゴ民主共和国と共同声明 経産省

経済産業省は、電気自動車などに使われる希少金属「レアメタル」の安定調達に向けて、主要な産出国のアフリカのコンゴ民主共和国と投資の拡大などで協力していくとする共同声明を発表しました。

この声明は、西村経済産業大臣と日本を訪れているコンゴ民主共和国のンサンバ鉱山相が共同で発表しました。

コンゴ民主共和国は、電気自動車などのリチウムイオン電池に使われるコバルトの生産で世界の生産量の7割を占める資源国で、中国企業などが権益を拡大する中、安定調達に向けたサプライチェーンの構築が課題となっています。

共同声明では、日本企業の投資拡大に向けて、両国が協力するとしていて、投資セミナーの開催や政府間で意見交換の枠組みを設けるなどして、関係を強化していくことにしています。

会談で、西村経済産業大臣は「コンゴ民主共和国には豊富な資源があり、日本には優れた製造技術がある。投資セミナーや官民ミッションを通じて、日本のコンゴ民主共和国への資源プロジェクトの参入につなげていきたい」と述べました。