新型コロナ「第7波」自宅で死亡776人 8割近くが70代以上

新型コロナウイルスの「第7波」で感染が拡大したことし7月と8月の2か月間に感染して自宅で亡くなった人は全国で少なくとも776人に上り、このうち8割近くを70代以上が占めたことが厚生労働省のまとめでわかりました。

厚生労働省は、「第7波」で感染が拡大したことし7月と8月の2か月間に新型コロナに感染して自宅で死亡した人について全国すべての都道府県を通じて調べたところ、自宅で死亡した感染者は少なくとも776人に上ったということです。

年代別に見ると最も多かったのは80代以上で58%、次いで70代が21%で、70代以上が全体の79%と8割近くを占めました。

このほか60代が9%、50代が5%、40代が3%、30代が2%、20代以下が2%でした。

全体の69%の人には基礎疾患があり、亡くなる直前にコロナと診断を受けた人のうち41.4%は軽症か無症状だったということです。

自宅での療養について「希望あり」は22.8%、「希望無し」は10.3%で、「不明」もしくは「亡くなった後に陽性が判明した」という人が66.9%となっています。

具体的な事例については、自宅療養中に急速に重症化した人や家族が入院を希望したものの自宅療養となっていた人がいたほか、感染前から末期のがんなどを患っていて自宅で最期を迎えることを希望した人もいたということです。

厚生労働省は「入院治療が必要な患者への対応の強化や、療養中に症状が悪化した際に医療機関の紹介などを迅速に行えるよう健康フォローアップセンターの拡充や情報提供を進めていきたい」としています。