相次ぐ不適切な保育 厚労省が自治体に対応徹底求める通知
静岡県裾野市の保育園で元保育士3人が園児に暴行したとして逮捕された事件を受け、厚生労働省は不適切な保育が疑われるケースがわかった時点で速やかに自治体に報告するなど対応の徹底を求める通知を出しました。
不適切な保育を巡っては、静岡県裾野市の認可保育園「さくら保育園」の元保育士3人が園児に暴行した疑いで逮捕されたほか、富山県や宮城県でも同じような事案が明らかになっています。
これを受けて厚生労働省は全国の自治体に通知を出し、保育所などに対応を周知するよう求めました。
この中では、保育所などに対して人格を尊重しない関わり方や、脅迫的なことばがけなど、不適切な保育が行われていないか再点検するよう求めています。
そのうえで、不適切な保育が疑われるケースがあるとわかった場合にはその時点で速やかに自治体に報告するなど対応の徹底を求めているほか、自治体に対しては、正確に事実確認を行うとともに、原因や課題を踏まえて継続的に助言や指導を行うことが重要だとしています。
このほか、事案の重大性に応じて公表などの対応を判断をするよう自治体に求めています。
厚生労働省は全国の保育現場や自治体を対象に、不適切な保育について実態を把握するための調査も行う予定で、今後、具体的な方針を示すことにしています。