台湾周辺では、中国が軍事活動を活発化させているため、台湾軍が戦闘機のスクランブル=緊急発進などで対処することが日常化しています。
台湾国防部は「売却される部品は、戦闘機の整備に有益で作戦や訓練のニーズを満たす。アメリカの決定に心から感謝する」とコメントしています。
米バイデン政権 台湾に戦闘機の交換部品など 売却決定
中国政府が台湾統一の加速化を図ろうとしているとして、警戒を強めるアメリカのバイデン政権。
6日、台湾に対し、戦闘機の交換部品など合わせて4億2800万ドル、日本円にして、580億円相当の武器の売却を決め、議会に通知しました。
アメリカから台湾に売却されるのは、F16戦闘機やC130輸送機の交換部品などです。
台湾海峡をめぐっては、ことし8月のアメリカのペロシ下院議長の台湾訪問をきっかけに、中国軍の戦闘機などが「中間線」を越えて飛行することが常態化しています。
アメリカ国防総省は「今回の売却は、現在や将来の脅威への、台湾の航空部隊の対応能力を高める」と意義を強調しています。