米中間選挙 ジョージア州の上院選 民主党現職が当選確実 ABC

先月に行われたアメリカの中間選挙で勝敗が決まらず、6日、決選投票が行われた南部ジョージア州の上院議員選挙で、民主党の候補が当選確実となりました。支持する共和党候補が敗れたトランプ前大統領にとって、求心力の低下につながる可能性もあります。

アメリカ中間選挙のジョージア州の上院議員選挙は、先月行われた選挙でいずれの候補者の得票も過半数に至らなかったため、6日、決選投票が行われました。

これについてアメリカのABCテレビは、民主党の現職、ワーノック氏が当選を確実にしたと伝えました。

トランプ前大統領から支持を受けた共和党候補でアメリカンフットボールの元スター選手、ウォーカー氏が敗れることになりました。

これによって上院では100議席すべてが決まり、与党・民主党が51議席、野党・共和党が49議席を獲得することが確実になりました。
上院では、ハリス副大統領が議長を兼務しているため、民主党はすでに事実上の多数派をとっていましたが、選挙前と比べて1議席を積み増したことでバイデン政権にとって上院での審議がしやすくなります。

一方、共和党のウォーカー氏を支持したトランプ氏にとっては、先月の中間選挙で支持した候補者が激戦州で相次いで敗れているだけに、求心力の低下につながる可能性もあります。

また、ABCテレビによりますと、議会下院もすべての議席の結果が判明し、共和党が222議席、民主党が213議席を獲得することが確実となりました。

バイデン大統領「有権者は民主主義のために立ち上がった」

バイデン大統領は、決選投票で勝利したワーノック氏に祝福の電話をしたことをツイッターで明らかにしました。

そして「ジョージアの有権者は民主主義のために立ち上がった」としたうえで、トランプ氏が支持した候補が敗れたことで有権者がトランプ氏による極端な主張を拒否したと投稿しました。