ワールドカップ ポルトガルがスイスに勝利 ベスト8が出そろう

サッカーワールドカップカタール大会の決勝トーナメント1回戦、ポルトガル 対 スイスは、エースのクリスチアーノ・ロナウド選手が先発メンバーから外れたポルトガルが6対1で勝って、4大会ぶりにベスト8に進みました。これで1回戦のすべての試合が終わり、ベスト8が出そろいました。

1次リーグのグループH1位のポルトガルとグループG2位のスイスとの試合は、カタールの首都、ドーハ近くにあるルサイルスタジアムで日本時間の7日、午前4時から行われました。
試合は前半17分、ラモス選手が、難しい角度からゴールの左すみに強烈なシュートを決めてポルトガルが先制。
33分には、クリスチアーノ・ロナウド選手に代わってキャプテンマークを巻いたディフェンダーのぺぺ選手がコーナーキックに頭で合わせて追加点をあげました。
39歳のぺぺ選手は、ワールドカップの決勝トーナメントでゴールを決めた史上最年長の選手になりました。

後半に入るとポルトガルの攻撃がさらに勢いを増し、ラモス選手が6分と22分にゴールを決めて1試合3得点の「ハットトリック」を今大会、初めて達成しました。
また、クリスチアーノ・ロナウド選手は後半29分から出場し、フリーキックを蹴るなど見せ場を作りました。

ポルトガルは後半アディショナルタイムにもゴールを奪うなどして6対1でスイスに快勝し、4大会ぶりとなるベスト8進出を決めました。

これでベスト8に進んだチームがすべて出そろいました。

今大会初のハットトリック ラモス「夢みたいだ」

クリスチアーノ・ロナウド選手に代わり初めて先発出場したポルトガルのゴンサロ・ラモス選手は「彼はキャプテンでいつもみんなを支えないといけない立場で、私にも声をかけてくれた」と試合前のやり取りについて明らかにしました。

そのうえで今大会初めてとなるハットトリックを達成したことについては「何を言えばいいかわからないくらい夢みたいだ。すべてがうまくいった」と笑顔を絶やさず喜びを表していました。

ポルトガル サントス監督「本当にいい試合だった」

ポルトガルのフェルナンド・サントス監督は、スイス戦のあと「試合を通して集中力や動きのよさを発揮することができ、本当にいい試合だった」と振り返りました。

また、先発メンバーから外したクリスチアーノ・ロナウド選手と代わりに起用したゴンサロ・ラモス選手の違いについて問われると「2人は違うタイプの選手だ」とだけ話し、足早に会場を去りました。

サントス監督は、クリスチアーノ・ロナウド選手を先発メンバーから外したことについて試合直前に聞かれた際には「戦略として数日前から準備してきたものだ。この試合のための戦略的な選択で、それ以上の何も理由はない。クリスチアーノ・ロナウド選手はすばらしいプロフェッショナルで、間違いなくポルトガルを助けてくれる存在だ」と話していました。