12年ぶりに改訂されたのは、小学校から高校の教員向けに作られた「生徒指導提要」です。
有識者会議の議論などを経て、6日、文部科学省のホームページで公表されました。
校則の項目では、学校のホームページなどで公開し、制定の背景や見直しの手続きも示すことが適切だとしたほか、マイナスの影響を受ける児童や生徒がいないかなどについて検証し、絶えず見直しを行うことが求められるとしています。
また、これまでの生徒指導提要では触れられていなかった「子どもの権利」を明記し、子どもは自由に自分の意見を表明する権利を持っていることなどを理解するよう求めています。
さらに、LGBTなど性的マイノリティとされる児童や生徒への支援として、自分が認める性別の制服を着ることや、多目的トイレの利用を認めることなどを挙げています。
文部科学省児童生徒課の清重隆信 課長は今回の改訂について、「時代に合った生徒への向き合い方を考えるきっかけにしてほしい」と話しています。
“行き過ぎた校則”なくす 生徒指導の手引き12年ぶりに改訂
文部科学省は小学校から高校までの生徒指導の手引きを12年ぶりに改訂しました。行き過ぎた校則をなくすため、学校のホームページなどで校則を公表し、絶えず見直しを行うことなどを盛り込んでいます。
