日本ベスト8逃すも “勇気もらえた” “私も挑戦” 共感広がる

サッカーワールドカップで日本は強豪クロアチアにペナルティーキック戦の末、惜しくも敗れました。目標のベスト8以上にわずかに届きませんでしたが、世界トップレベルのドイツやスペインに果敢に挑み勝利しました。最後まで力を尽くして逆転した日本の戦いぶりに、幅広い世代への共感が広がっています。
日本代表サポーター 三重から渋谷へ

渋谷のスポーツバーで、日本代表に大きな声援を送る男性。
津市に住む会社員の増井孝充さん(55)です。
この2週間で3回目の東京、毎回1人で夜行バスに乗って訪れていました。
およそ30年前(1993年)に始まったJリーグをきっかけにサッカーに興味を抱き、20年以上前からは日本代表の応援も始めたと言います。
津市に住む会社員の増井孝充さん(55)です。
この2週間で3回目の東京、毎回1人で夜行バスに乗って訪れていました。
およそ30年前(1993年)に始まったJリーグをきっかけにサッカーに興味を抱き、20年以上前からは日本代表の応援も始めたと言います。

地元で応援するだけではもの足りなくなり、12年前の南アフリカ大会から、毎回、ワールドカップの時には東京を訪れ日本代表にエールを送ってきたということです。
今大会も日本の1次リーグ3試合をすべて都内で観戦していたそうです。
今大会も日本の1次リーグ3試合をすべて都内で観戦していたそうです。
試合中 SNSの反応
試合は1対1の同点のまま延長戦へ。それでも決着はつかず勝負はペナルティーキック戦になりました。
関東在住の友人と観戦していた増井さんも大画面の前で「大丈夫、大丈夫だ」とつぶやきながら手を合わせて祈りました。
SNS上ではゴールキーパーの権田修一選手の名前の投稿が一気に増えてセーブに期待が寄せられました。
関東在住の友人と観戦していた増井さんも大画面の前で「大丈夫、大丈夫だ」とつぶやきながら手を合わせて祈りました。
SNS上ではゴールキーパーの権田修一選手の名前の投稿が一気に増えてセーブに期待が寄せられました。
(ツイッターより)
「権田さんお願いします 権田様お願いします 権田とめろぉぉぉ」
「権ちゃん、あなたに任せた あなたを信じるよ」
「めちゃくちゃすんばらしい試合をしてるやないかーーーい!!!想像以上によくやってるよ!!権ちゃん頼んだ!!そして蹴るみんなも自分を信じて!!」
「権田さんお願いします 権田様お願いします 権田とめろぉぉぉ」
「権ちゃん、あなたに任せた あなたを信じるよ」
「めちゃくちゃすんばらしい試合をしてるやないかーーーい!!!想像以上によくやってるよ!!権ちゃん頼んだ!!そして蹴るみんなも自分を信じて!!」
しかし、日本は3人が外して惜しくも敗れました。
試合後のSNSは

日本がペナルティーキック戦で敗れたあとネット上では「ナイスゲームでした!いやーー悔しかったけど、選手の方々のほうが何万倍も悔しいんだろうなって思います…」
「ナイスゲームでした!!本気で感動したし、すごく勇気もらえた試合だったなぁ」
選手たちをたたえる「ナイスゲーム」の投稿がツイッターのトレンドワードに入りました。
さらに「次のW杯」がトレンドワードに入りました。
次回に向けて日本代表の強化やサポーターの在り方を問う声など、ねぎらいだけでなく、さまざまな声があがりました。
「ナイスゲームでした!!本気で感動したし、すごく勇気もらえた試合だったなぁ」
選手たちをたたえる「ナイスゲーム」の投稿がツイッターのトレンドワードに入りました。
さらに「次のW杯」がトレンドワードに入りました。
次回に向けて日本代表の強化やサポーターの在り方を問う声など、ねぎらいだけでなく、さまざまな声があがりました。
(ツイッターより)
「ベスト8を超えるために戦った選手たちは賞賛すべき。だが、強豪国相手に対してもボールを保持できる時間帯がないとベスト8の壁を超えることはできない思う」
「ここまで楽しませてくれたことに感謝しないとダメだな、スペイン、ドイツに勝っただけでも最高だった。悔しいけどPKはかなり実力差を感じてしまった」
「ベスト8を超えるために戦った選手たちは賞賛すべき。だが、強豪国相手に対してもボールを保持できる時間帯がないとベスト8の壁を超えることはできない思う」
「ここまで楽しませてくれたことに感謝しないとダメだな、スペイン、ドイツに勝っただけでも最高だった。悔しいけどPKはかなり実力差を感じてしまった」
“不可能はない”日本代表から学んだ心の持ちよう
粘りを見せた日本の戦いぶりに心を大きく揺さぶられた増井さん。ある決意を聞かせてくれました。

増井さん
「昔から俳優になりたいという夢がありました。高校を卒業後、一度諦めたのですが、東日本大震災(42歳の頃)で、仕事が一時休業になったのをきっかけに、自分のやりたいことを悔いなくやろうと決心して映画やドラマのエキストラに応募しました」
「昔から俳優になりたいという夢がありました。高校を卒業後、一度諦めたのですが、東日本大震災(42歳の頃)で、仕事が一時休業になったのをきっかけに、自分のやりたいことを悔いなくやろうと決心して映画やドラマのエキストラに応募しました」
エキストラに出演できてもなかなか肝心の役にはつながらない。
俳優なんて無理じゃないか。
そう思っていた心を奮い立たせてくれたのが日本の戦いぶりでした。
俳優なんて無理じゃないか。
そう思っていた心を奮い立たせてくれたのが日本の戦いぶりでした。

増井さん
「これまでのサッカー観戦を通じて、喜びを分かち合える友人もできたし明らかに人生が豊かになりました」
「強豪に勝つことは難しいという声を結果で黙らせました。日本のサッカーを見ていてこんなにうれしいことはないし、不可能なことはないと教えてくれました」
「夢は高いほど成し遂げたとき『新しい景色』が広がると代表が教えてくれました。俳優の夢も同じだなと。55歳からと笑われるかもしれないけどもう1回、チャレンジしてみようかな」
「これまでのサッカー観戦を通じて、喜びを分かち合える友人もできたし明らかに人生が豊かになりました」
「強豪に勝つことは難しいという声を結果で黙らせました。日本のサッカーを見ていてこんなにうれしいことはないし、不可能なことはないと教えてくれました」
「夢は高いほど成し遂げたとき『新しい景色』が広がると代表が教えてくれました。俳優の夢も同じだなと。55歳からと笑われるかもしれないけどもう1回、チャレンジしてみようかな」
日本代表がもたらしたもの SNSでは…
SNSには、今大会の日本代表の戦いぶりから、幅広い世代の人たちが人生を歩む上での立ち向かう気力を与えられているようです。
(ツイッターより)
「今回のワールドカップで学んだことは走り続ければ必ずチャンスは生まれるということ。とても刺激をいただけたし、自分がビジネスをやる上でとても重要なことだと改めて気付かされた」(社会人)
「運も実力のうちって言うけど、運のいい人は自信もしっかり備えているんだろう。チャンスを活かして幸運を引き寄せる。不運も幸運にする前向きな姿勢。下馬評を覆した日本代表にこんなことを学んだ気がします」(社会人)
「私の試合はこれからです。日本サッカーで勇気を貰えたので私も受験という試合に立ち向かって行こうと思います」(受験生)
「今回のワールドカップで学んだことは走り続ければ必ずチャンスは生まれるということ。とても刺激をいただけたし、自分がビジネスをやる上でとても重要なことだと改めて気付かされた」(社会人)
「運も実力のうちって言うけど、運のいい人は自信もしっかり備えているんだろう。チャンスを活かして幸運を引き寄せる。不運も幸運にする前向きな姿勢。下馬評を覆した日本代表にこんなことを学んだ気がします」(社会人)
「私の試合はこれからです。日本サッカーで勇気を貰えたので私も受験という試合に立ち向かって行こうと思います」(受験生)
さらに「最後のワールドカップ」ということばを使いつつ、日本代表への感謝の投稿もありました。
(ツイッターより)
「『ありがとうございました』『感動をありがとうございます』とお礼を言いたいです。90歳の私には最後のワールドカップでした。世界への夢をありがとう」(90歳の女性)
「『ありがとうございました』『感動をありがとうございます』とお礼を言いたいです。90歳の私には最後のワールドカップでした。世界への夢をありがとう」(90歳の女性)
次の新たな一歩へ

カタール大会での日本は、前回のロシア大会と同じ決勝トーナメント1回戦で敗退。結果だけ見れば4年前と同じに見えるかもしれません。
ただ、今大会は日本サッカー史上の快挙と言えるほどの大きな進歩があります。職場の同僚には「まさか生きている間に日本がドイツとスペインの両方に勝つ日が来るなんて思わなかった」と話す人もいたくらいです。
サッカーに詳しい人なら、下馬評を覆した日本のすごさがわかると思います。カタールでの日本の躍進は、人生での「新しい景色」へ、最初の一歩を踏み出す大きな力を与えてくれたのかもしれません。
(ネットワーク報道部 松本裕樹 鈴木彩里 芋野達郎)
ただ、今大会は日本サッカー史上の快挙と言えるほどの大きな進歩があります。職場の同僚には「まさか生きている間に日本がドイツとスペインの両方に勝つ日が来るなんて思わなかった」と話す人もいたくらいです。
サッカーに詳しい人なら、下馬評を覆した日本のすごさがわかると思います。カタールでの日本の躍進は、人生での「新しい景色」へ、最初の一歩を踏み出す大きな力を与えてくれたのかもしれません。
(ネットワーク報道部 松本裕樹 鈴木彩里 芋野達郎)