プーチン大統領 クリミアの橋を訪問 支配維持の姿勢を強調か

ロシアのプーチン大統領は5日、ことし10月に爆発があったウクライナ南部のクリミアにつながる橋を訪れました。
ロシア軍の補給路ともなっていた橋の復旧を急ぎ、ウクライナが奪還を目指すとしているクリミアの支配を維持する姿勢を強調するねらいもあるとみられます。

ウクライナでは5日、ロシアによるミサイル攻撃が各地で行われ、ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官によりますと、南部ザポリージャ州では2人が死亡、1歳の子どもを含む3人がけがをしたということです。

一方、ロシア国防省は5日、ウクライナ軍の無人機が空軍基地などを攻撃しようとしたと発表しました。

ロシアの複数の独立系メディアは、南部サラトフ州の基地が無人機による攻撃を受けたとみられ、長距離戦略爆撃機「ツポレフ95」2機が損傷したほか、兵士2人がけがをしたなどと伝えています。
こうした中、プーチン大統領は5日、ことし10月に爆発があったロシアとウクライナ南部クリミアをつなぐ橋を訪れ、修復作業が終わった一部の道路をみずから車を運転して走行しました。

国営メディアによりますと、橋を訪れたプーチン大統領は、「ここを完璧な状態にする必要がある」と述べたということです。
プーチン大統領としては、ロシア軍の補給路ともなっていた橋の復旧を急ぎ、ウクライナが奪還を目指すとしているクリミアの支配を維持する姿勢を強調するねらいもあるとみられます。