ロシア国防省 “ウクライナ軍の無人機が国内基地などを攻撃”

ロシア国防省は5日、ウクライナ軍の無人機が国内の空軍基地などを攻撃しようとしたと発表しました。一方、ウクライナ大統領府は、ロシアによるミサイル攻撃が全土であったことを明らかにし、双方で被害が相次ぎました。

ロシアの国営メディアや複数の独立系メディアは5日、ロシア中部や南部の飛行場などで爆発があったなどと伝えていましたが、ロシア国防省は、ウクライナ軍の無人機が空軍基地などを攻撃しようとし、被害も出たと公式に発表しました。

発表では、「ウクライナの政権が、ロシアの長距離の航空機を無力化しようとして、ソビエト時代の無人機で攻撃しようとしたが、ロシア軍がこれを迎撃した」としています。

さらに、ロシア国防省は同じ発表の中で、ロシア軍はウクライナの軍事やエネルギー関連の施設を狙った大規模なミサイル攻撃を行ったと明らかにしました。

ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官は、ウクライナ全土でロシアによるミサイル攻撃があったとしたうえで、このうち南部ザポリージャ州で2人が死亡、1歳の子どもを含む3人がけがをしたほか、南部オデーサ州では、2つのインフラ施設が被害を受けたとするなど5日もロシア、ウクライナ双方で被害が相次ぎました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、公開した動画で「ほとんどのロシアのミサイルは撃ち落とした」と防空システムが機能したと主張したうえで、インフラ施設の復旧に向けて、すでに作業を進めていると強調しました。