
太平洋中西部のカツオ 資源量減で漁獲日数減など新たな規制へ
太平洋の中西部で漁獲されるカツオについて、資源管理を行う国際機関は今後、資源量が減った場合、漁獲日数を減らすなど新たな規制を設けることを決めました。
日本やアメリカなど26の国と地域が加盟する「中西部太平洋まぐろ類委員会」は、先月28日から今月3日まで年次会合を開き、カツオなどの資源管理について議論しました。
その結果、今後、この海域で漁獲されるカツオの資源量が漁をしない状態の40%未満に減った場合、国ごとに設けられている漁獲日数や漁獲量を減らすなど新たな規制を設けることを決めました。
水産庁によりますと、太平洋の中西部の海域では2019年時点で日本の年間のカツオの漁獲量のほぼすべてに相当するおよそ20万トンが漁獲されているということです。
ただ、カツオの資源量は今のところ基準を上回っていることから、水産庁では「直ちに日本のカツオ漁に影響が及ぶわけではない。持続可能な漁業のためには長期的な資源管理は必要だ」として、今回の決定を歓迎しています。