ロシア軍 激しい攻撃繰り返す ウクライナ 徹底抗戦の構え

ウクライナでは、ロシア軍が東部や南部で激しい攻撃を繰り返し、犠牲者が出ています。このうち東部の戦況について、ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、「領土を防衛する部隊を支援し、強化するために必要なすべてのことを行う」と述べ、徹底抗戦する構えを改めて強調しました。

ウクライナでは、ロシア軍が東部ドネツク州のウクライナ側の拠点の1つ、バフムトの掌握を目指して激しい攻撃を繰り返していて、ドネツク州の知事は4日、この攻撃で州内で1人が死亡したことをSNSで明らかにしました。

また、南部ヘルソン州でもロシア軍は、ウクライナ軍が奪還したドニプロ川の西岸地域に向け攻撃を行っていて、州知事は、3日だけで攻撃が46回に上り、1人が死亡、2人がけがをしたとしています。

こうした中、ゼレンスキー大統領は4日に公開した動画で、東部のバフムトの戦況に触れ、「われわれの領土を防衛する部隊は、陣地をしっかりと守っている。われわれは、彼らを支援し、強化するために必要なすべてのことを行う」と述べ、徹底抗戦する構えを改めて強調しました。

一方、南部ヘルソン州をめぐっては、ウクライナ軍の一部の部隊が3日に、ロシア側が支配するドニプロ川の東岸地域に到達したとする動画がSNS上に公開されました。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、「これが事実なら、ウクライナ軍が東岸で作戦を開始する足がかりとなる可能性がある」と分析していて、今後の戦況が注目されます。