藤井五冠は、初日に攻撃を仕掛けて以降も持ち駒を繰り出しながら攻め続け広瀬八段も長考を挟みながら必死の抵抗を見せます。
それでも藤井五冠は終始一貫して攻め手を緩めず、午後5時17分、広瀬八段が113手までで投了。
藤井五冠が勝って4勝2敗とし、「竜王戦」2連覇を果たすとともに、「叡王戦」「棋聖戦」「王位戦」に続く今年度4つ目のタイトル防衛で「五冠」を維持しました。
将棋「竜王戦」藤井聡太五冠が制す 今年度4つ目のタイトル防衛
将棋の八大タイトルの最高峰、「竜王戦」の第6局が鹿児島県で行われ藤井聡太五冠(20)が勝って「竜王戦」を制し、今年度4つ目のタイトル防衛を果たしました。
「竜王戦」七番勝負は、タイトルを持つ藤井五冠が挑戦者の広瀬章人八段(35)を相手に3勝2敗として防衛まであと1勝に迫っていました。
第6局は2日、鹿児島県指宿市で始まり、2日目の3日は、後手の広瀬八段が2日の対局終了時に次の1手を書いた「封じ手」から再開しました。


対局後、藤井五冠は「苦しいシリーズだったが結果を出せてほっとしている。今回の竜王戦は、内容的に押されていた将棋が多く、広瀬八段の序盤からの工夫にうまく返せず、改めて自分の課題を感じた」と振り返りました。
一方、4年ぶりの「竜王」獲得がならなかった広瀬八段は「中盤から終盤のあたりで相手の実力を感じることも多く完敗だった。第3局の敗戦が悔やまれるがそれも含めて実力であり、今の自分の持てる力は出せたと思う」と話していました。
藤井五冠の次のタイトル戦は来年1月から始まる「王将戦」でタイトル戦としては「初顔合わせ」となる羽生善治九段(52)の挑戦を受けます。
一方、4年ぶりの「竜王」獲得がならなかった広瀬八段は「中盤から終盤のあたりで相手の実力を感じることも多く完敗だった。第3局の敗戦が悔やまれるがそれも含めて実力であり、今の自分の持てる力は出せたと思う」と話していました。
藤井五冠の次のタイトル戦は来年1月から始まる「王将戦」でタイトル戦としては「初顔合わせ」となる羽生善治九段(52)の挑戦を受けます。