沖縄の防衛態勢強化へ 陸上自衛隊の部隊増強など検討 防衛省

防衛省は、沖縄の防衛態勢をさらに強化するためとして、陸上自衛隊の部隊の増強などを検討していることが関係者への取材でわかりました。

沖縄では、防衛態勢の強化に向けて5年前に航空自衛隊の部隊が増強されたほか、与那国島や宮古島に陸上自衛隊の駐屯地が相次いで開設され、今年度末には石垣島での開設も予定されています。

関係者によりますと、沖縄の防衛態勢をより強固なものにするためとして那覇市に司令部がある陸上自衛隊の第15旅団の強化を新たに検討しているということです。

第15旅団には地上での戦闘などを行う隊員数百人の普通科連隊が1つ配備されていて、これを2つに増やすことを検討しているということです。

また、旅団の名称を変更したうえで指揮官の階級を格上げし、離島の住民の避難が必要となった場合などに自治体との連携をスムーズにするため、指揮官に調整の権限を持たせる方針だということです。

このほか、武力攻撃などが起きた場合に、作戦を継続するために必要な弾薬や燃料などを集積する機関を沖縄本島に新たに設置することも検討しているということです。

防衛省は、年末にとりまとめられる防衛力整備に関する文書に、沖縄を含めた南西諸島の防衛態勢のさらなる強化に向けた方針を記載するため、詰めの調整を進めています。