モルドバの大統領“ウクライナ支え続けることが重要”と訴える

ウクライナの隣国モルドバのサンドゥ大統領は、NHKのインタビューに対して、ウクライナはロシアと戦うことで「私たちの自由な世界を守っている」と述べ、ウクライナを支え続けることで、ロシアによる軍事侵攻を失敗に終わらせ、その力を抑え込んでいくことが重要だと訴えました。

1日から来日しているモルドバのサンドゥ大統領は2日、都内でNHKのインタビューに応じ「EU=ヨーロッパ連合に加盟すれば私たちはより安全になり、経済的な発展のチャンスも大きく広がるだろう。EU加盟が私たちが生き残る唯一の道だ」と述べ、EUへの加盟を急ぎたい考えを強調しました。

一方、サンドゥ大統領は、モルドバからの分離独立を一方的に宣言している東部の沿ドニエストル地方にロシア軍が駐留を続けていることに触れ「NATO=北大西洋条約機構への加盟の議論を妨げているのがロシア軍の駐留だ」と述べ、NATOへの加盟は現時点では難しいとしています。

また、ロシアがヨーロッパへの天然ガスの供給を削減するなどして、エネルギー価格が高騰する中、モルドバでも国民の生活が圧迫されているとして、日本にも一層の財政支援を求めていく考えを示しました。

そして、サンドゥ大統領は、ロシアと戦っているウクライナについて「自国の領土だけでなくモルドバや私たちの自由な世界を守っている」と述べ、各国がウクライナを支え続けることで、ロシアによる軍事侵攻を失敗に終わらせ、その力を抑え込んでいくことが重要だと訴えました。