コロナワクチン接種後死亡受け 集団接種会場で対応訓練 愛知

愛知県愛西市の集団接種会場で、新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けた女性の体調が急変し死亡したことを受けて、愛知県の大規模集団接種会場で、アナフィラキシーが起きた場合を想定した応急対応などの訓練が行われました。

11月、愛西市の集団接種会場で新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けた女性の体調が急変して、およそ1時間半後に死亡し、愛知県医師会は「アナフィラキシーが強く疑われ、ちゅうちょすることなくアドレナリンの筋肉注射をすべきだった」とする検証結果をまとめています。

1日、名古屋空港ターミナルビルの県の大規模集団接種会場で行われた訓練は、医師や看護師、それに会場を運営するスタッフなど26人が参加し、4回目のワクチンを接種した基礎疾患を持つ47歳の女性が重いアナフィラキシーを発症したという想定で行われました。

この中で、体調の異変に気付いた看護師が大きな声で応援を呼び、患者役の女性を救護室に運ぶと、医師がアナフィラキシーの症状を抑える注射薬を打つ判断をしていました。

そして救急車を手配しながら、点滴や酸素投与を行うなどの応急対応を確認していました。

参加した医師は「初めて集まったスタッフで応急の対応をするうえで、声をかけ合うことの大切さを実感しました」と話していました。