自由シリア軍の軍事作戦で過激派組織ISの指導者が死亡 米軍

アメリカ軍は30日、過激派組織IS=イスラミックステートの指導者が、アメリカなどが支援する自由シリア軍による軍事作戦で死亡したと発表し、ホワイトハウスの報道官は歓迎するとともに、引き続き、テロの脅威に向き合っていく考えを強調しました。

アメリカ軍は30日、過激派組織ISのアブハッサン・ハシミ指導者が、シリア南部でことし10月中旬に、アメリカなどが支援する反政府勢力の自由シリア軍による軍事作戦で死亡したと発表しました。

これを受けて、ホワイトハウスのジャンピエール報道官は会見で、作戦にアメリカ軍は関与していないとしたうえで、「歓迎する。アメリカは引き続き、ISによる世界的な脅威に対抗していく」と述べました。

ISをめぐっては、ことし2月にシリア北西部で行われたアメリカ軍による軍事作戦の結果、前の指導者が爆弾で自爆し、翌月になって新たにハシミ指導者を選んだと発表していました。

ISは、シリアやイラクで支配地域を失っていますが、各地でテロや襲撃を続けていて、相次ぐ指導者の死亡によってテロ行為に歯止めがかかるかは不透明です。