京都 建仁寺 もみじの枝 飲食店の従業員が料理の飾りに伐採か

境内で紅葉したもみじの枝を無断で伐採されたとして、京都の建仁寺が警察に被害届を出しました。
京都市内の飲食店の従業員が料理の飾りに使うために伐採していたということです。

京都市東山区の祇園にある建仁寺によりますと、今月18日の午後10時半ごろ、ごみ袋を持った不審な男性2人組が境内の駐車場の利用者に目撃され声をかけられました。
袋の中にはもみじの枝が3、4本入っていて、利用者から連絡を受けた寺が防犯カメラを確認したところ、男性らが境内のもみじの木の近くでフェンスをよじ登って伐採する様子が映っていました。

男性らは京都市内の飲食店の従業員を名乗り、料理の飾りに使うつもりだったと話していたということです。

以前にも同じ店の従業員を名乗る別の男性が境内でもみじを伐採して注意を受けていたということで、寺は今回の伐採について、警察に被害届を出しました。

店は、世界的なレストランガイド「ミシュランガイド」で「二つ星」と評価されている京都市内の日本料理店で、NHKの取材に対し、18日の伐採について従業員が関係したと認めたうえで、今後の対応を検討しているとしています。
建仁寺の内務部長の浅野俊道さんは「寺にある樹木は一つ一つ参拝者の心を癒やす大切なもので、傷つけられたことは本当に悲しい。きれいだからといって、とっていいという道義はない。とても残念な行為で、厳しい対処をとることで、抑止力になってほしい」と話しています。