ワールドカップ 日本代表 スペイン戦へ調整 けがの冨安も合流

サッカーのワールドカップカタール大会に臨んでいる日本代表が29日、決勝トーナメント進出をかけた第3戦のスペイン戦を前に調整を行い、1次リーグ初戦のドイツ戦のあと別メニューの調整を行っていたディフェンダーの冨安健洋選手が全体練習に合流し、順調な回復ぶりを見せていました。

サッカーの日本代表は、1次リーグ第2戦でコスタリカに0対1で敗れ、決勝トーナメント進出をかけて現地時間の来月1日、日本時間の2日午前4時からスペインと対戦します。

選手たちは29日、現地時間の午後5時からドーハ市内にあるトレーニング施設で調整し、冒頭のおよそ25分が報道陣に公開されました。練習では、攻撃の司令塔を務める鎌田大地選手などが引き締まった表情でパスの練習などを行っていました。

また、ドイツ戦で足を痛め別メニューの調整を行っていた冨安選手は、この日から全体練習に合流して順調な回復ぶりを見せていました。

一方、1次リーグ2戦目のコスタリカ戦のあと右ひざに痛みを訴えたミッドフィルダーの遠藤航選手やディフェンダーの酒井宏樹選手は室内練習場で別メニューでの調整を行っていました。

攻撃の司令塔 鎌田大地「すべてを注ぎ込みたい」

練習のあと鎌田選手は「スペインはテクニックがあり美しいサッカーをする印象だ。チームでどうやって攻撃し、どういう展開に持って行くか共通認識があいまいだったので話し合って解決した。選手全員が自分たちの力を信じているし、いい結果を得られるよう努力しスペイン戦にすべてを注ぎ込みたい」と話していました。

堂安律「こういう状況で燃える選手が集まっている」

堂安律選手は、スペイン戦に向けて「最悪の結果で招いた最高のシチュエーションになった。僕だけじゃなくて、こういう状況で燃える選手が集まっていると思う」と話しました。

去年の東京オリンピックではスペインに準決勝で敗れていることを踏まえ「スペインはオリンピックで対戦して能力の高さはわかっているが全く恐れることはない。しゃべるより結果で見せたほうが喜んでもらえるので、結果を見せられるよう準備したい」と意気込んでいました。

板倉滉「オリンピックの借りを返したい」

去年の東京オリンピックに出場した板倉滉選手は「スペインは質の高い選手がそろい、スペイン特有のサッカーも理解している。チーム全員が勝つ気持ちでいるし、勝てるイメージも膨らんでいるので楽しみだ」と話しました。

そのうえで「いまだにオリンピックでスペインに負けた悔しい思いは鮮明に覚えている。ワールドカップの舞台でまた対戦できるのはすばらしいことだし、借りを返したい」と雪辱を誓っていました。