ワールドカップ スペインが練習を公開 日本に警戒感

サッカーのワールドカップカタール大会の1次リーグで、日本と対戦するスペインが29日、練習を公開し、ミッドフィルダーのコケ選手は「ドイツ戦と同じような難しい試合になる」と警戒感を示しました。

現地時間の来月1日、日本時間の2日未明に行われる1次リーグの第3戦で、日本と対戦する世界ランキング7位のスペインは29日、ドーハ市内で練習を行い、冒頭の20分が報道陣に公開されました。

練習はベテランのセルヒオ・ブスケツ選手や20歳のペドリ選手などが、笑顔を見せて声を掛け合いながらランニングやパス回しを行い、チームの状態のよさをうかがわせていました。

一方で、ドイツ戦で先制ゴールを決めたアルバロ・モラタ選手と、1次リーグの2試合で先発出場し初戦ではゴールも挙げた18歳のガビ選手は、別メニューで調整していました。

練習後の記者会見で、ミッドフィルダーのコケ選手は日本について「ドイツとの試合を見たが規律がしっかりしていて、まとまった強いチームだ。守備がしっかりしていて攻撃への切り替えもエネルギッシュでとても早い」などと印象を話しました。

そのうえで「ドイツ戦と同じような難しい試合になると思う。十分に注意を払わなくてはいけない」と日本への警戒感を示していました。

スペインメディアの展望は

日本がスペインと対戦する1次リーグの第3戦について、現地で取材するスペインのメディアからは、日本を警戒する声とともに、先発メンバーの大幅な入れ替えやスペインの勝利を予想する声が聞かれました。

スペインのテレビ局の男性リポーターは「短期間で2試合をこなし、多くの時間プレ―している選手もいる。ガビ選手は軽く足を痛めているし、キャプテンのブスケツ選手はドイツ戦でイエローカードをもらっている。多くのメンバーを入れ替えるだろう」と述べました。

そのうえで「日本が前線からプレッシャーをかけてくるのかカウンターを仕掛けるのかで変わってくると思うが、とにかくスペインは日本よりゲームを支配することになる」と試合展開を予想していました。

また、スペインの大手新聞社の男性記者は「スペインと日本は同じくらいのレベルだと思うし、スペインは100%で試合に臨むだろう。両チームの哲学や精神面を考えると、引き分けはありえないと思う。両チームとも勝ちを目指して戦い、いい試合になると思う。3対2でスペインが勝てたらいい」と話していました。