来年の世界の半導体販売額 4年ぶりに減少の見通し 業界団体

来年・2023年の世界の半導体市場は、新型コロナの影響で巣ごもり需要が伸びた反動などで、4年ぶりに減少に転じるという予測を業界団体がまとめました。

世界の半導体メーカーでつくる業界団体「WSTS」によりますと、来年1年間の世界の半導体の販売額は、5565億ドル、日本円にして76兆円余りと、ことしより4.1%減って4年ぶりに減少に転じる見通しです。

新型コロナをきっかけにしたテレワークの広がりで増えていたパソコンやスマートフォン向けなどの需要が落ち込んでいることや、記録的なインフレで半導体を使う製品の消費が落ち込むと予想されているためです。

一方、日本市場は自動車や産業機器に使われる半導体の需要が底堅く、0.4%増加すると見込まれています。

WSTS日本協議会は「来年前半まで需要の低迷が見込まれるが、5Gやデータセンターなどの潜在需要は強く、来年後半には回復が見込まれる」と話しています。