“来週にもウクライナ全土にミサイル攻撃か” 米シンクタンク

ウクライナのゼレンスキー大統領は、軍事侵攻を続けるロシア軍が、新たなミサイル攻撃の準備をしているとして警戒を強めています。

アメリカのシンクタンクは、ミサイル攻撃は来週にもウクライナ全土で行われる可能性があり、攻撃のペースを維持させることがロシア側のねらいだと指摘しています。

ロシア軍は、ウクライナ各地の発電所など、インフラ施設を標的にした攻撃を強め、厳しい冬に見舞われている市民生活への影響が続いています。

ウクライナのレズニコフ国防相は28日、ツイッターに投稿し「この9か月間で、ロシアはウクライナに対して1万6000回以上のミサイル攻撃を行った。標的の97%は民間施設だ」と主張したうえで「われわれが戦っているのはテロ国家だ」とロシアを強く非難しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、「ロシア軍が新たなミサイル攻撃の準備をしている」と述べ警戒を強めています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は28日、ミサイルを搭載したロシア海軍の新たな艦艇が黒海で活動しているなどとする、ウクライナ軍やロシアの軍事専門家による分析を踏まえ「ロシア軍が来週にもウクライナ全土で新たなミサイル攻撃を行う準備をしている可能性が高い」と指摘しました。

そのうえで、ミサイル攻撃のペースを維持させることがロシア側のねらいだと指摘し、ロシアとしては攻撃を定期的に行うことで、ウクライナ国民の士気をくじかせようとする意図があるものとみられます。