ABU総会始まる「危機におけるメディアの役割」など意見交換

アジア・太平洋地域の放送機関などが加盟する、ABU=アジア太平洋放送連合の総会がインドで始まり、新型コロナウイルスや自然災害など、さまざまな危機の中で、メディアが視聴者の期待にどのように応えていくのかなどをめぐって意見が交わされます。

3年ぶりに対面での開催となったことしのABU総会は、インドの首都ニューデリーで29日始まり、40以上の国と地域の放送機関などからおよそ300人が出席しています。

総会では、ABUの会長を務めるNHKの正籬聡副会長が「パンデミックをきっかけに社会のデジタル化が加速し、メディア間の競争は一段と激化した。厳しい時期を耐え抜いた経験を共有し、放送メディアの未来を共に切り開こう」と呼びかけました。

また、インドのアヌラグ・シン・タクル情報・放送相は「ソーシャルメディアの普及に伴って、フェイクニュースも急増している。確かな情報を提供することが主要メディアの重要な責務になっている」と述べました。

ことしのテーマは「危機におけるメディアの役割」で、総会では、30日までの2日間、新型コロナウイルスや自然災害などさまざまな危機の中で、メディアが視聴者の期待にどのように応えていくのかなどをめぐって意見が交わされます。