中国「ゼロコロナ」抗議 経済の影響懸念 同友会 櫻田代表幹事

中国で「ゼロコロナ」政策への抗議活動が相次いでいることについて、経済同友会の櫻田代表幹事は29日の記者会見で、中国経済の減速を通じて、日本も含めて幅広い産業に影響することに懸念を示しました。

この中で、櫻田代表幹事は「あらゆる産業で影響が出る可能性があり、まず第一にはサプライチェーンへの影響だ。今回の状況が長引くと停滞が続き、中国のGDPの成長率はさらに下方修正ということになるのかもしれない」と述べ、抗議活動の長期化によって、日本も含めて経済に影響が広がることへの懸念を示しました。

そのうえで、櫻田代表幹事は「ここで政府が強権を発動しても、中国の政治や経済にとってプラスにはほとんど働かないと思っている。これは希望的観測だが、ソフトランディングしながら民主的国家に変容していくことを期待したい」と述べ、中国政府の動向を注視する考えを示しました。