28日は、福山市本郷町のおよそ20アールの水田でいぐさの植え付けが始まり、生産者が専用の農業用の機械を使って長さ20センチほどに切りそろえられたいぐさの苗を植え付けていました。
いぐさの生産は、住宅向けの畳の需要が落ち込んでいることから、県内の生産者は現在数軒だけになっているということです。
生産者の佐野達哉さんは「高級品とされている備後表の名に恥じないような品質のいぐさになるよう育てていきたいです」と話していました。
いぐさは来年の7月上旬ごろに刈り取る予定で、佐野さんの水田では、合わせておよそ1000畳分の収穫を見込んでいるということです。

特産の畳表「備後表」原料 いぐさの植え付け始まる 広島 福山
広島県の備後地方特産の畳表の原料となるいぐさの植え付けが福山市で始まりました。
福山市など備後地方のいぐさを使った畳表は「備後表」と呼ばれ、光沢があるのが特徴で、全国各地の国宝や国の重要文化財の建造物などにも使われています。
