東京 八王子 病院でインフルエンザ患者が増加 同時流行懸念

東京 八王子市の病院では、インフルエンザの患者が、今月に入って多い週は5人確認されています。
去年のシーズンまでは、2年連続でほとんどみられなかったということで、医師は、同時流行が起こると発熱した人を受け入れられる病院に患者が集中し、医療がひっ迫しかねないとして、懸念を強めています。

東京 八王子市にある南多摩病院には、重症化リスクがある人を中心に多いときは20人以上が発熱外来を訪れます。

この病院では、新型コロナとインフルエンザの感染の有無を同時に調べることができる抗原検査キットを使っていて、病院によりますと、ほとんどが新型コロナと診断されているということです。

ただ、インフルエンザと診断される患者も、今月上旬から出始めて、多い週では5人確認されたということです。

この病院では、去年のシーズンは2人、おととしは0人と、2シーズン連続でインフルエンザの患者は、ほとんど確認されてなかったということです。

内科・救急科の光永敏哉医師は、「相対的に見ると、ことしは増えている」として、新型コロナとインフルエンザの同時流行が起こらないか警戒を強めています。

現在、この病院の発熱外来や病床は、まだひっ迫していないということですが、光永医師は、「同時流行が起こると、救急のたらい回しや重症化リスクのある人が病院にかかることができない状況になってしまうおそれがある」と話しています。