
イタリア南部 イスキア島で土砂崩れ 7人死亡 5人行方不明
イタリアのリゾート地イスキア島で26日に土砂崩れが発生し、これまでに子どもを含む7人が死亡し、5人が行方不明になっています。
イタリア南部ナポリ沖のイスキア島では、26日までに6時間で126ミリという、ここ20年で最も激しい雨が降り、26日未明に大規模な土砂崩れが起きました。
地元警察などによりますと土砂崩れに巻き込まれ、これまでに、生後3週間の新生児や子どもを含む7人が死亡し、5人が行方不明になっています。
イスキア島は、ナポリ沖合およそ30キロにある、温泉や美しい海岸線で知られる有名なリゾート地で、被害者には外国人観光客も含まれるということです。
被害にあった地域はホテルや住宅など建物が密集していて、島では現在も200人以上の救助隊が行方不明者の捜索を続けていて、数百人のボランティアが町の清掃を行っています。
現地で撮影された映像には、建物や車などが土砂に埋まっている様子が映されています。
地元住民の女性は、土砂災害が発生した当時の様子について「夫が起きて外に出ると、水と泥が滝のように流れてきた。駐車場に行こうとしたが、すでに泥であふれていた」と話していました。
イタリア政府は27日、イスキア島に非常事態宣言を出し、救援活動やインフラ復旧などのため、200万ユーロを拠出すると表明しています。