プロ野球 MVP 3冠王のヤクルト村上宗隆とオリックス山本由伸

プロ野球の今シーズンのMVP=最優秀選手が発表され、セ・リーグは日本選手のシーズン最多となる56本のホームランを打ち、史上最年少で三冠王に輝いたヤクルトの村上宗隆選手。パ・リーグは史上初めて2年連続で先発投手の主なタイトル4つを獲得したオリックスの山本由伸投手がともに2年連続で選ばれました。

プロ野球のMVPは、記者などが1位から3位までを投票してその合計で決まります。

セ・リーグはヤクルトの村上選手が有効投票の299票すべてで1位となって、満票で選ばれました。

去年に続いて、2年連続2回目のMVPです。

22歳の村上選手は5年目の今シーズン、141試合に出場して打率3割1分8厘、ホームラン56本、134打点をマークし、チームのリーグ連覇に貢献。

令和では初めて、史上最年少で三冠王に輝きました。

シーズン56本のホームランは日本選手最多です。

満票でMVPに選ばれるのはセ・リーグでは昭和52年の王貞治さん以来、45年ぶり4人目です。

パ・リーグでは平成25年に楽天の田中将大投手が満票で選ばれています。

一方、パ・リーグは26年ぶりの日本一に輝いたオリックスのエース、山本由伸投手が、2年連続2回目のMVPに選ばれました。

24歳の山本投手は6年目の今シーズン、最多勝、最優秀防御率、最高勝率、それに最多奪三振と先発投手の主なタイトル4つを史上初めて2年連続で獲得しました。

▽15勝、▽防御率1.68、▽奪三振「205」の成績はいずれも12球団トップで、先発完投型のピッチャーに贈られる「沢村賞」にも2年連続で選ばれました。

村上宗隆選手とは

村上選手は熊本県出身の22歳。

九州学院から平成30年にドラフト1位で入団した左バッターです。

力強いバッティングが持ち味で、1年目のシーズン終盤に初めて1軍に昇格した試合のプロ初打席で初ホームランを打ち2年目には、レギュラーに定着して36本のホームランを打って新人王に輝きました。

3年目のおととしは全試合に4番で先発し、チームがリーグ優勝と日本一を果たした去年も全試合に4番で出場し39本のホームランを打って初めてホームラン王に輝き、セ・リーグのMVPにも選ばれました。
また、東京オリンピックにも出場して、日本代表の悲願の金メダル獲得に貢献しました。

5年目の今シーズンも不動の4番としてホームランを量産。

6月から8月にかけては3か月連続で月間MVPを受賞し、8月にはプロ野球記録を更新する、5打席連続のホームランと史上最年少での150号を打ちました。

そして、9月13日の巨人戦で55号ホームランを打ち、王貞治さんがマークした日本選手のシーズン最多記録に並びました。

その後不調に陥りましたが、レギュラーシーズン最後の試合となる先月3日のDeNA戦で56号ホームランを打ち、王さんの記録を58年ぶりに更新しました。

三冠王に輝いた村上選手ですが、首位打者、ホームラン王、打点王以外にも最高出塁率のタイトルも獲得。

打撃部門4冠という圧倒的な成績を残し、満票でのMVPにふさわしい結果を残しました。

村上宗隆「目標を達成できてよかった」

村上宗隆選手は表彰式で「MVPは1人で取れる賞ではないので、チームメートや支えてくださった皆さんに感謝したい。ありがとうございました」とあいさつしました。

そしてインタビューでは「シーズンが始まる前に目標にしていたことを達成できてよかった」と笑顔を浮かべ、3年連続のMVPに向けて「頑張ります」と力を込めました。

最後にファンに向けて「皆さんの声援のおかげでここまで頑張れました。来年も力を貸してください」と呼びかけていました。
また、村上宗隆選手は会見で、「投票していただいた記者の方に感謝したい。素直にうれしいし、こうやって取れたのもいろんな方の支えがあってこそなので、周りの皆さんに感謝したい」と心境を語りました。

そのうえで「続けて結果を残すのはすごく難しいので満足しているが、まだまだできるので、来年も取れるように頑張りたい」と抱負を述べました。

そしてことし日本シリーズで敗れ、2年連続の日本一を逃したことを受けて「悔しい終わり方をしたので、なんとか日本一になりたい。リベンジをするにあたって、リーグ3連覇は必要になってくるので、どちらも1位を目指して頑張りたい」と話しました。

一方、サッカーのワールドカップカタール大会で日本代表が強豪、ドイツを破った試合については「日本中のたくさんの方が期待して応援する中でプレーする難しさは自分も感じるので、すごく尊敬する。よかったですね」と話していました。

山本由伸投手とは

オリックスの山本由伸投手は岡山県出身の24歳。

宮崎県の都城高校から平成29年にドラフト4位で入団しました。

▽プロ3年目の令和元年には防御率1.95で最優秀防御率、▽おととしは149個の三振を奪って最多奪三振のタイトルをそれぞれ獲得しました。

昨シーズンは5月から負けなしの15連勝をマークして18勝5敗で最多勝をはじめとした先発投手のタイトル4つを獲得したほか、最も活躍した先発完投型のピッチャーに贈られる「沢村賞」を受賞しました。

プロ6年目の今シーズンは6月18日の西武戦で自身初となるノーヒットノーランを達成するなどシーズンを通して圧倒的なピッチングを見せ、15勝5敗で史上初めて2年連続で先発投手のタイトル4つを獲得しチームのパ・リーグ連覇に大きく貢献し、「沢村賞」も2年連続で受賞しました。

そして10月の日本シリーズでは、第1戦に先発し5回途中に左脇腹の違和感でマウンドを降りてその後、登板はなく、けがの状況が心配されていましたが、11月秋季練習の中でキャッチボールを再開しています。

山本由伸「必死に一日を過ごせたことがよかった」

山本投手は、表彰式で「ありがとうございます。サポートしてくださった皆さんに感謝して野球に向き合っていきたい」とあいさつしました。

インタビューでは去年に続いて活躍した理由について「大量失点した試合もあったが全体的に安定して投げられた。必死に一日を過ごせたことがよかったと思う」と説明しました。

そして来シーズンに向けて「チームが2年連続で日本一になれるよう全力で頑張りたい。ファンの皆さんの声援を聞くとやりがいを感じます。応援よろしくお願いします」と話していました。
また山本投手は会見で「ことし1年間の成績を評価していただき、うれしく思う。また、2年連続でいい成績を残せたので喜びを感じている」と話しました。

また、ことし1年で最も成長した部分については、「去年よりも安定した調子で投げられるようになったところが成長したと思う。ただ、課題が残る部分もあったのでオフにしっかりやってもっといいシーズンを過ごせるように頑張りたい」と振り返りました。

そのうえで、来シーズンに向けては、「リーグ3連覇、2年連続の日本一になれるよう、チームの一員として精いっぱいやっていきたい」と意気込んでいました。

ロッテ 佐々木はコミッショナー特別賞など受賞

プロ野球で、ことし4月に史上最年少で完全試合を達成したロッテのプロ3年目のロッテ・佐々木朗希投手は、コミッショナー特別賞とパ・リーグ特別賞の2つの賞を受賞しました。

プロ3年目の佐々木投手は、25日に行われた表彰式で、「すごく嬉しいです。1年目のことを考えたら、順調にきている部分もありますが、その間、たくさん支えてもらったので、結果という形で示せて良かったなと思います」と話しました。

そのうえで、「来シーズンはタイトルをとってこのステージに上がりたい。先発として、規定投球回を投げて、その中で取れる賞は、全部とる気持ちでいきたい」と意気込みを示しました。