プロ野球 新人王 巨人の大勢 西武の水上由伸が選出

プロ野球の今シーズンの新人王に、セ・リーグはルーキーで巨人の抑えを務め新人の最多セーブ記録に並ぶ37セーブを挙げた大勢投手。パ・リーグは西武の2年目で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した水上由伸投手が選ばれました。

プロ野球の新人王は記者などの投票で決まり、25日、都内で開かれた表彰式「NPBアワーズ」の中で発表されました。

セ・リーグの新人王に選ばれた大勢投手は、ドラフト1位で入団した23歳。

最速159キロのストレートとフォークボールが持ち味の右ピッチャーでルーキーながら開幕から抑えを任されました。

今シーズンは57試合に登板し、防御率2.05、37セーブを挙げて、平成27年にDeNAの山崎康晃投手、昨シーズンに広島の栗林良吏投手がマークしたプロ野球の新人最多セーブ記録に並びました。

巨人の選手が新人王に選ばれるのは平成23年の澤村拓一投手以来、11年ぶりです。

パ・リーグの新人王に選ばれた水上投手は24歳。

育成ドラフト5位で入団した2年目の右ピッチャーです。

力のあるストレートと多彩な変化球で強気にバッターに向かっていくスタイルが持ち味で、昨シーズンの途中に支配下選手登録の契約を結びました。

今シーズンは開幕を1軍で迎え、7月には11試合に登板して無失点と好投し、月間MVPを初めて受賞するなど60試合に登板し、防御率1.77、35ホールドポイントをマークして、最優秀中継ぎのタイトルを獲得しました。

西武の選手が新人王に選ばれるのは平良海馬投手以来、2年ぶりです。

大勢投手とは

大勢投手は兵庫県出身の23歳。

関西国際大からドラフト1位でことし入団した右ピッチャーです。原辰徳監督の提案で名字ではなく名前が登録名となりました。

最速159キロの力強いストレートと落差のあるフォークボールが持ち味で、ルーキーながら抑えに抜てきされ、開幕戦でプロ初登板初セーブを挙げました。

そして4月のうちに8セーブ目を挙げ、球団の新人の最多セーブ記録を44年ぶりに更新。

その後も抑えとして結果を出し続け、今シーズンは57試合に登板し、防御率2.05、37セーブを挙げ、平成27年にDeNAの山崎康晃投手、昨シーズン、広島の栗林良吏投手がマークしたプロ野球の新人最多セーブ記録に並びました。

また、シーズン後には日本代表にも選ばれて強化試合でも好投を見せました。

大勢「来シーズンは自分の力でタイトルを」

大勢投手は表彰式で、「受賞できて光栄に思っている。去年、ドラフト会議で指名された時、この場所に立っているイメージは全くなかった」と話していました。

新人ながら抑えを任されたことについては「自分を信用して下さったということで非常にうれしかった。いざ開幕するとプレッシャーのあるポジションで毎日、緊張していた。緊張感がある中で絶対に抑えてやるという気持ちで投げていた」と振り返りました。

そして、「37セーブで新人の記録に並べたので評価されたと思う。来シーズンはもっと成績をよくして自分の力でタイトルを取りたい」と意気込んでいました。

また記者会見で大勢投手は、「自分も取りたいと思っていたしセ・リーグではほかにも有力候補がいたので、うれしく思う」と喜びを口にしました。

また、シーズンで印象に残った試合について質問されると、「初登板の開幕戦でピンチを作ったが抑えられたこと」と話していました。

また、「毎日試合があるので、疲労をとって次の試合にベストに臨むために睡眠やサプリメントをとることを意識した」とシーズン中に心がけていたことを明かしました。

一方で、自身の成績については「1年間、けがなく野球をできたことが成長だと思う。新人最多セーブ記録に並ぶことができて良かったが、防御率などの数字は納得いっていないシーズンだった」と振り返っていました。

そして、「まだ1年しか結果を出していないので、来シーズンからが本当の勝負だと思う。チームのために結果を残していきたい」と抱負を述べました。

水上由伸投手とは

水上由伸投手は長野県出身の24歳。

四国学院大から去年、育成ドラフト5位で入団し長野県宮田村から初めてのプロ野球選手になりました。

水上投手は、150キロ台のストレートと多彩な変化球で強気にバッターに向かっていくピッチングスタイルを評価され、昨シーズンの5月に1軍の試合に出場できる支配下登録選手の契約を結びました。

その後は1軍で29試合に登板し、防御率2.33で初登板から17試合連続無失点をマークしました。

開幕1軍で迎えた今シーズンは監督推薦でオールスターゲームに出場したほか、7月には11試合に登板して無失点と好投し、月間MVPを初めて受賞しました。

今シーズンは60試合に登板し、防御率1.77の安定した成績に加えて、35ホールドポイントをマークし最優秀中継ぎのタイトルも獲得するなど、飛躍の1年となりました。

水上「ひそかにねらっていたので取れてうれしい」

水上由伸投手は表彰式で、「去年経験できた分、『ことしは去年より投げなければ』という使命感があった中、とてもいい1年になった。開幕してからひそかに新人王はねらっていたので、取れてうれしい」と話しました。

そのうえで、「ことしは3位という悔しい結果に終わったので、オフで強い体をつくって優勝を目指して頑張りたい。そして、来シーズンも感謝の気持ちを忘れずにやっていきたい」と来季を見据えていました。

また記者会見で水上投手は、「すごくうれしいし、今の気持ちを両親に伝えたい。今シーズンは先頭バッターが出ても落ち着いて投げられたことが去年より成長したと思うし、ずっと1軍にいられたのでよかった。数字だけみれば100点のシーズンだった」と振り返りました。

一方で、「7月はすごく調子がよかったが、それ以降は調子を落としてしまったことが反省点。コンディション面で体のケアが雑になる部分があったので、来年はそこに力を入れていきたい」と話しました。

そのうえで、来シーズンに向けては、「来シーズンも、ことしと同じくらいの試合数を投げないと意味が無いので、そこを目標にやっていきたい。また、今シーズンはチームが悔しい結果に終わったので来年は優勝を目指して頑張っていきたい」と話しました。