大分地裁 「特別保存」の民事裁判記録6件廃棄 有識者委で報告

裁判所の記録の廃棄が問題となる中、大分地方裁判所では、永久的に保存すると指定していた6件の民事裁判の記録が、廃棄されていたことがわかりました。

これは、最高裁判所が25日に開いた記録の保存に関する有識者委員会の初会合で報告されました。

神戸の連続児童殺傷事件など、少年事件の記録が各地の裁判所で廃棄されていた問題を受けて、最高裁が全国の裁判所に記録の保存状況を確認するよう求めたところ、大分地方裁判所が、永久的に保存する「特別保存」として指定していた19件のうち、6件の記録を廃棄していたことがわかったということです。

最高裁によりますと、6件は損害賠償や地位確認などの民事裁判で、いずれも、ことし2月に廃棄されていました。

このほか、25日の委員会では、神戸の事件について、記録が廃棄された当時の神戸家裁の職員などに対する聞き取り調査の現状が報告されたということです。

また、堀田眞哉事務総長が「『特別保存』を適切に行うための仕組みが十分でなかったと言わざるをえない。裁判所全体の問題であり、重く受け止めるとともに、事件に関する方々を含む国民の皆様に対し申し訳なく、率直に反省しなければならない」と謝罪しました。

最高裁は引き続き有識者の意見を聞いて、今後の対応などをまとめ、公表することにしています。

大分地裁 松藤所長「管理に問題があり大変遺憾だ」

「特別保存」に指定した記録を廃棄していたことについて、大分地方裁判所の松藤和博所長は、「管理に問題があったものであり、大変遺憾だ。今後、最高裁による事実関係の調査結果などを踏まえて適切に対応していきたい」とコメントしています。