
インドネシア ジャワ島地震 272人死亡39人不明 救助は難航
インドネシアのジャワ島西部で21日に起きた地震では、これまでに272人の死亡が確認されました。
さらに、地震による土砂崩れに巻き込まれるなどして、今も39人が行方不明で、救助活動は難航しています。
インドネシアのジャワ島西部では21日、マグニチュード5.6の地震が起き、国家防災庁によりますと、
▽これまでに272人の死亡が確認されたほか、
▽39人が行方不明となり、
▽およそ2000人のけが人が出ています。
現地では24日午後、生存率が急激に下がるとされる、発生から72時間が経過しました。
被害が大きかった西ジャワ州チアンジュール県では、地震の揺れによって土砂崩れが起き、住宅や車などが埋まりました。
行方不明者の7割以上にあたる30人が巻き込まれたとされる、大規模な土砂崩れの現場では、インドネシア政府がおよそ320人の救助隊員と5頭の捜索犬を投入して救助活動を続けています。
しかし、雨が降ったり、その後も地震が起きたりするたびに再び土砂崩れが起きるおそれがあるとして、救助活動は中断を余儀なくされ、集められたおよそ20台の重機も稼働できない状態でした。
ジョコ大統領は、24日に被災地を視察し、救助活動に最優先であたるよう指示するとともに、さらなる災害への警戒を呼びかけました。
被災地では、6万人余りが屋外のテントなどに避難を強いられ、高齢者や子どもの中には体調を崩す人も出ていて、避難生活の長期化への対応が求められています。