「オフサイド」ってなに? ドイツ戦のあのシーンを詳しく解説

サッカーワールドカップカタール大会、日本が歴史的な勝利を挙げたドイツ戦の試合中にSNS上で多く見られたのが「オフサイド」という言葉でした。

オフサイドは複雑で難しく、サッカーをしている人でも詳しく知らないことがあります。

ただ、この反則はゴールに密接に関係するケースもあり、サッカーをより楽しむためには理解が必要なのかも知れません。

さて、オフサイドとはどのような反則なのでしょうか。

オフサイドとは

オフサイドは反則の1つ。

攻撃側の選手が守備側のチームのフィールド内で、待ち伏せすることを防ぐために作られたルールです。

「オフサイドポジション(オフサイドの位置)」にいた選手が攻撃に参加し味方が蹴ったボールを受けると、オフサイドとして相手チームに『間接フリーキック』が与えられます。

「オフサイドポジション」は、以下の3つを満たした位置のことです。
(1)守備側チームのフィールド内
(2)ボールより守備側チームのゴールラインに近い位置
(3)後方から2人目の守備側選手よりもゴールラインに近い位置
ただし、オフサイドの位置にいるだけで反則を取られるわけではないのです。

ゴールキック、コーナーキック、スローインでボールを受けた際はオフサイドにはなりません。

例えば、攻撃をしている選手がずっと相手ゴールキーパーの前で1人でボールを待ち続けている状態に加えて、攻撃に参加し味方のパスを受けたらオフサイドです。

少しイメージがわいてきましたか。

次はドイツ戦のオフサイドを例に見ていきます。

両チームともゴールにボールが入った場面で、オフサイドの判定がありました。

はっきりわかるのが前半8分、前田大然選手が走り込んでシュートし、日本が先制かと思われた場面です。
鎌田大地選手がボールを奪って伊東純也選手にパス。

伊東選手はクロスボールを出しました。

そこに走り込んできた前田選手がシュートし、ゴールが決まったかと思われました。
このシーン、伊東選手がパスを出した瞬間、相手の選手より前田選手がゴールラインに近い「オフサイドポジション」にいました。

そのまま攻撃に参加し、パスのボールに触ったためオフサイドと判定されたのです。

ただし、オフサイドの位置にいるだけで反則を取られるわけではないのです。

ゴールキック、コーナーキック、スローインでボールを受けた際はオフサイドにはなりません。

オフサイド判定に「AI」新技術導入

さらに今大会からオフサイドの判定にAI=人工知能の最新技術が導入されました。

この最新技術では、スタジアムの屋根の下に取り付けられた12台の専用カメラを使って、ボールに加え、個々の選手の手足など最大29のポイントを1秒間に50回追跡し、正確な位置を計測。
公式ボールの内部には、1秒間に500回のデータを発信するセンサーが設けられ、ボールが蹴られたポイントを正確に検知します。

こうして得られたデータにAIを活用することで、これまでより迅速・正確にオフサイドを判定し、見逃しを防ぐことに役立つと期待されています。

サッカーを観戦し始めると、誰もが一度は悩むであろう難解な「オフサイド」。

理解は進んだでしょうか。
※ルールは日本サッカー協会の「JFA競技規則」などに基づきました。