都内の感染状況 専門家 “同時流行に備え医療提供体制拡充を”

新型コロナウイルスの感染状況について東京都内の分析結果が公表され、医療提供体制の警戒レベルを維持するも、新型コロナとインフルエンザの同時流行に備え「医療提供体制をさらに拡充する必要がある」としています。

東京都は24日、都内での新型コロナの感染状況と医療提供体制について、専門家によるモニタリング項目の分析結果を公表しました。

それによりますと、新規感染者数の7日間平均は22日時点で8966人と、前の週に比べておよそ950人増えていて、4週連続で前週比が100%を上回りました。

また、入院患者数も、22日時点で2698人と、先週から227人増えました。

一方、病床使用率は専用病床をおよそ2000床増やした結果、前の週より8.1ポイント下がり、35.6%でした。

こうした結果、専門家は、4段階ある警戒レベルのうち感染状況については上から2番目、医療提供体制については上から3番目を維持しました。

そして、医療提供体制については「インフルエンザと新型コロナの同時流行が懸念される中、患者数の急増に対応できるよう外来を含めてさらに拡充する必要がある」と指摘しました。