ワールドカップ 日本 2戦目コスタリカと 決勝T進出はどうなる

サッカーワールドカップカタール大会、グループEの日本はスペインとともに1次リーグの初戦に勝利し勝ち点3を挙げました。

ただ、スペインはコスタリカとの初戦で7対0で快勝したため、日本は得失点差で2位となっています。

日本は2戦目となる27日のコスタリカ戦に勝って、その後スペインがドイツに勝つか引き分けると、3戦目を待たずにグループEの2位以内が確定し、2大会連続の決勝トーナメント進出が決まります。

2戦目の相手 コスタリカとは

北米大陸と南米大陸のほぼ中間に位置する中米のコスタリカは、人口およそ500万人で、面積は四国と九州を合わせたほどの大きさです。

太平洋とカリブ海の両方に面し、国土の多くが森林で覆われ、豊かな自然環境や生態系に恵まれていることで知られています。

国土のおよそ4分の1を国立公園や自然保護区に設定するなど環境保護に力を入れ、エコツーリズムの目的で欧米を中心に世界各国から観光客が訪れています。

また、コスタリカは1949年に憲法によって軍隊を放棄し、1983年には非武装中立を宣言するなど、平和主義を推進しています。

軍事クーデターなどによる政情不安を経験せず、高い教育や福祉の水準から、中南米で最も安定した民主主義国家の1つとされています。

また、コスタリカ国民の間で最も人気のスポーツはサッカーです。

2014年のワールドカップブラジル大会では、ウルグアイ、イタリア、イングランドの強豪がそろう1次リーグを1位で突破し、ベスト8に進出しました。

熱心なサッカーファンとして知られるコスタリカのチャベス大統領は、今回のカタール大会を前に、平日の日中に行われるスペインとドイツとの試合を観戦できるよう、公務員に2時間の休憩を与えると宣言し、話題となっています。

コスタリカの市民 “厳しい試合に” “勝つのはわれわれ”

コスタリカの首都サンホセで街の人に話を聞くと、日本代表はスピードがあり、厳しい試合になるという声が多く聞かれます。

このうち20代の男性は「日本はスピードがある。難しい試合になるだろうが、2対1で勝利するだろう」と話していました。

一方、50代の男性は「コスタリカは番狂わせを起こすので、どんなチームも恐れない。日本は非常にスピードがあり、とても厳しい試合になるだろうが、勝つのはわれわれだ」と話していました。

テレビ局記者 “チームの団結力が強み” “得点力が課題”

地元のテレビ局でスポーツを担当するエステファン・モンヘ記者は、今回のコスタリカについて「前回のワールドカップに出場した経験豊富な選手と、初出場の選手が、非常にまとまっている」と指摘し、チームの団結力を強みに挙げました。

さらに、ゴールキーパーのナバス選手を中心にディフェンスが強固だとする一方で、得点力が課題だと指摘しています。

一方、日本については、中心的な選手として南野選手と久保選手、それに冨安選手の名前を挙げ、ヨーロッパで経験を積んだ選手が数多くいると指摘しました。

そして「過去のデータを見ると、コスタリカは日本に勝ったことがない。過去の統計を打ち破り、前に進む絶好の機会だ」と意気込みを語っていました。

絶大な人気と信頼 GK ケイロル・ナバス選手

コスタリカ市民から絶大な人気と信頼が寄せられているのが、代表チームのゴールキーパー、ケイロル・ナバス選手です。

首都サンホセの街なかには、ナバス選手の巨大な肖像画が壁に描かれ、肖像画とともに自撮りする人の姿もみられました。

また、コスタリカには、ナバス選手が所属するフランス1部リーグの強豪、パリサンジェルマン公認のファンクラブがあります。

ファンクラブの代表を4年前から務めているダニエル・カルボさんによりますと、ナバス選手がチームに移籍するまでのファンクラブのサイトのフォロワーは300人ほどでしたが、ナバス選手の移籍後に1万6000人にまで急増したということです。

カルボさんは「パリサンジェルマンの応援に私の感情とエネルギーのすべてを注いでいますが、代表チームの試合では、周りの人と共有できるので、情熱はそれ以上です」と話していました。

そして「コスタリカがベスト16に入ってほしい。そうなればカタールに応援に行くつもりです」と話し、コスタリカ代表の1次リーグ突破に期待を寄せていました。

コスタリカ 初戦のスペイン戦 大勢の市民が観戦も…

コスタリカの首都サンホセでは、1次リーグ初戦のスペイン戦に合わせて各地に大型のスクリーンが設けられ、大勢の市民が試合を見守りました。

また、コスタリカのチャベス大統領が、平日の日中に行われる試合を観戦できるよう、公務員に2時間の休憩を与えると宣言したことを受けて、各地の役所でも職場で職員が試合を観戦したとみられます。

このうち、コスタリカ議会では、職員たちが一時的に自分の席を離れ、会議室のテレビで試合を見ながらコスタリカ代表を応援していました。

一方、街なかの大型スクリーンの前には数百人が集まりました。

コスタリカは、2014年のブラジル大会で、「死の組」と呼ばれたウルグアイ、イタリア、イングランドとの1次リーグを1位で突破したこともあり、市民からは今回も番狂わせを起こすのではないかとの期待の声が多く聞かれました。

しかし、スペインが得点を重ねるごとに人々から笑顔が消え、厳しい表情で試合を見守る人が多くなり、途中で会場を後にする人の姿も見られました。

試合を観戦した40代の女性は「期待して観戦していたが、やはりスペインはスペインだ。序盤から試合を支配され、その前になすすべがなかった。ただ、コスタリカは何度もゼロの状態から立て直してきたので、日本に1対0で勝てればと思う」と話していました。

また、30代の男性は「負けるのは覚悟していたが、まさかこんな負け方をするとは想像していなかった。きょうの試合を見るかぎり、日本はとてもまとまっていてスピードのあるチームだ。勝つのは至難の業で、せめて同点になると信じたい」と話していました。