スコットランド独立を問う住民投票 実施できず 英最高裁が判断

イギリスの最高裁判所は、北部スコットランドの自治政府がイギリス政府の同意を得ずに独立の是非を問う住民投票は実施できないとの判断を下しました。2014年に続き、2度目の住民投票を目指していたスコットランドの訴えは退けられました。

スコットランド自治政府のスタージョン首相は、イギリスからの独立の是非を問う2度目の住民投票を2023年10月に実施する計画を表明していました。

これについてイギリス政府が反対したため、最高裁判所に判断が委ねられていました。

23日、イギリスの最高裁判所は、スコットランドの議会は独立を問う住民投票を実施するための立法権はないとしてイギリス政府の同意を得ずに住民投票は実施できないとの判断を下しました。

スコットランドを巡っては、2014年に行われた住民投票で独立が否決されその後、イギリスがEU=ヨーロッパ連合から離脱したこともあって独立を求める動きが続いていました。

最高裁判所の判断を受けて、スタージョン首相は「スコットランドの人々が意思を表明できる民主的な別の手段を見つけなければならない」などと述べ、引き続き独立の道を模索する考えを示しました。