ウクライナから避難の19歳女性が講演 来日までの体験語る

ロシアの軍事侵攻を受けてウクライナから東京 江戸川区に避難している19歳の女性が区内で講演し、日本に来るまでの体験や平和への思いを語りました。

講演したのはウクライナ北部から江戸川区に避難しているアナスタシア・ヴィコヴァさん(19)です。

江戸川区の会場に集まった区民などおよそ50人を前に、攻撃を受けて壊れた建物などの画像を見せながら、ウクライナ各地で一般の市民もねらわれたことを訴えました。

さらにウクライナでは都市から都市への移動が制限されていて国内でも避難が困難だったことや、日本にいる知り合いの支援で、ことし7月に都内に来ることができたことを話しました。

そのうえで「起きていることに目を背けないことが大切だ。戦争であす生きているかわからない世界になったが、そんな世界を次の世代に引き継ぎたくない。心の幸せを大切にする世界にするために多くの人の力が必要だ」と呼びかけていました。

アナスタシアさんは語学学校で日本語を学びながら、都内の寺でアルバイトをして生活していて、今後もイベントなどを通じてウクライナへの支援を呼びかけていくということです。

講演を聞いた66歳の女性は、「体験や思いを直接聞く機会はなかなかないので参加してよかった。自分にどんな支援ができるのか考えていきたい」と話していました。