早稲田大の大田尾竜彦監督は「試合前から厳しい戦いになると思っていた中、前半は慶応大の勢いにのまれてしまった。どうなるかと思ったが、選手たちは耐えてよく逆転してくれた」と試合を振り返りました。
早慶戦が100周年を迎えたことについては「伝統の一戦は燃えるものがあり、ライバルがいることは本当にありがたい。こういう戦いが続いてきたことに感謝してきょうも試合に臨んだ」と話していました。

ラグビー 100周年の早慶戦 早稲田が19ー13で逆転勝ち
ラグビーの関東大学対抗戦は、ことしで100周年を迎えた早稲田大対慶応大の伝統の一戦が行われ、早稲田大が19対13で勝ちました。
ラグビーの早稲田大対慶応大の伝統の一戦は、1922年に始まり、戦争による中断を挟みながらことしで100周年を迎えました。
早稲田大は前半、ノックオンなどのミスで攻撃のリズムが作れず、0対10と慶応大にリードされて前半を折り返しました。
それでも早稲田大は後半、セットプレーで主導権を握り、9分にラインアウトからモールで押し込みフッカーの佐藤健次選手がトライを奪うと、14分にも同じ展開から再び佐藤選手がトライを奪って12対10と逆転しました。
さらに早稲田大はロスタイムにナンバーエイトの村田陣悟選手のトライで慶応大を突き放し、19対13で節目となる伝統の一戦を制しました。
慶応大は前半15分にペナルティーゴールで先制し、30分にはトライを奪いましたが、後半、接点でのミスが響きました。
これで通算の対戦成績は早稲田大の72勝20敗7引き分けとなりました。
2つのトライを決めた佐藤選手は「モールを組んだら『絶対にトライまで行ってやる』という気持ちでいた。その気持ちが2つのトライにつながった。チームを勝たせることができてよかった」と話していました。
ラグビーの関東大学対抗戦は、帝京大がここまで6戦全勝ですでに優勝を決めています。
早稲田 大田尾監督「伝統の一戦は燃えるものがある」
