コロナとインフルエンザの同時抗原検査キット 一般販売 検討へ

新型コロナウイルスとインフルエンザの感染の有無を同時に調べることができる抗原検査キットについて、厚生労働省はインターネットや薬局といった一般向けの販売の解禁に向け、本格的な検討を始めることになりました。

新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念される中、国は発熱などの症状があるものの重症化リスクの低い人に対しては、まずは薬局やインターネットで販売されている新型コロナの抗原検査キットで検査を行うよう求めています。

しかし、インフルエンザの感染を調べるためには医療機関で検査を受ける必要があり、今後の感染増加に備え、現在は医療機関のみで使用されている同時検査キットについて、薬局やインターネットで販売できるようにすべきだという意見があがっていました。

これについて22日に開かれた厚生労働省の専門家会合では「検査の精度が心配だ」とか「インフルエンザの陽性反応は、発熱後すぐには検出されないおそれがある」などの指摘があったものの、おおむね賛成意見が多かったということです。

こうした意見も踏まえ、厚生労働省は医療機関への供給を最優先にすることを前提に、同時検査キットの一般向け販売の解禁に向けて、今後、専門家による部会を開いて本格的な検討を行うことにしています。