赤色の光当てると近視の進行抑制? 東京医科歯科大が臨床研究

赤色の光を目に当てると、近視の進行が抑えられるとする研究の報告が海外で相次いでいるのを受け、東京医科歯科大学のグループが子どもで効果があるかどうか調べる国内で初めての臨床研究を始めました。

臨床研究は東京医科歯科大学の大野京子教授などのグループが進めています。

近視は多くの場合、目の奥行き「眼軸」の長さが伸び、明るさや色、形などを感じ取る網膜の手前でピントが合ってしまうことで起きます。

近視の子どもたちに1年間、定期的に赤色の光を目に当てると、光を当てなかった子どもたちに比べて▽眼軸の長さの伸びや▽近視の進行が7割程度抑えられたとする論文が、去年、中国の中山大学のグループから出されるなど、報告が近年相次いでいて、アメリカやオーストラリアなどでも効果を調べる研究が進められています。

大野教授のグループでは8歳から18歳で強度の近視の30人を対象に1日2回、赤色の光を発する専用の装置を3分間のぞき込んでもらい、近視を抑える効果や安全性を1年間かけて検証するとしています。

こうした臨床研究は国内では初めてで、大野教授は「副作用はほぼ報告されておらず、従来の近視の治療よりも高い効果が報告されている。どうして効果が出るのか詳しいメカニズムも解明し、コロナ禍で急増する子どもの近視の治療に使えるようにしたい」と話しています。