「OMOTENASHI」月面着陸断念でJAXA “失敗以上の失敗だった”

日本初の月面着陸を目指した無人探査機「OMOTENASHI」が、地上との通信が安定せず着陸を断念したことについて、JAXA=宇宙航空研究開発機構の担当者は「非常に残念でならない。探査機に何が起きたか調べたい」と述べ、原因を詳しく調べる考えを示しました。

日本初の月面着陸を目指した探査機「OMOTENASHI」は今月16日、アメリカの大型ロケットで打ち上げられましたが、地上との通信が安定せず、22日未明にかけて計画していた着陸を断念しました。

これを受けて、JAXAはオンラインで説明会を開き、22日午前2時まで着陸に必要な減速操作などを試みたものの、探査機からの電波を受信できなかったと説明しました。

開発責任者を務めるJAXA宇宙科学研究所の橋本樹明教授は「成功確率は60%としていたが、着陸に入る前の挑戦断念で、失敗以上の失敗だった」と述べ、想定外の事態だったという認識を示しました。

探査機はおよそ8億円かけて開発されたということで、橋本教授は「非常に残念でならない。何が起きたか先入観を持たずに調べたい」と述べ、対策チームを設置して探査機の太陽電池パネルが光を受けられる方向に向かなかった原因などを詳しく調べる考えを示しました。

JAXAは、「OMOTENASHI」の月面着陸を断念した一方、軌道を計算した結果、来年3月ごろから太陽電池パネルが光を受けられる可能性があるとして、被ばく線量の計測など残されたミッションに挑戦したいとしています。