米国防長官 中国国防相と会談 意思疎通を維持する必要性を強調

アメリカのオースティン国防長官は、訪問先のカンボジアで中国の魏鳳和国防相と会談し、両国の間で意思疎通を維持する必要性を強調するとともに、台湾情勢をさらに不安定にする行動を控えるよう求めました。

アメリカのオースティン国防長官と中国の魏鳳和国防相は、ASEAN=東南アジア諸国連合との拡大国防相会議に出席するためカンボジアを訪れていて、アメリカ国防総省によりますと、両氏は22日、現地で会談したということです。

アメリカ側の発表によりますと、会談でオースティン長官は、両国が責任を持って競争を管理し、意思疎通を維持する必要性を強調したうえで、インド太平洋地域で中国軍機による危険な行動が増え、意図しない衝突の危険性が高まっているとして懸念を示したということです。

また、オースティン長官は、アメリカの台湾をめぐる従来の政策に変わりがないことを伝えたうえで、一方的な現状変更に反対する姿勢を強調し、中国側に対して台湾情勢をさらに不安定にする行動を控えるよう求めました。

さらに、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮について、最近の一連の挑発行為に懸念を表明し、北朝鮮の違法な兵器開発に関する国連安保理決議の完全な履行が必要だという認識を示しました。

米中両国の国防相による対面での会談はことし6月以来で、アメリカとしては両国の間で意図しない衝突を避けるため、対話を重ねたい考えです。