医療関連施設へロシア軍攻撃700件超 多くの患者が危険に WHO

WHO=世界保健機関は、ウクライナではことし2月以降、ロシア軍による医療関連施設への攻撃が700件を超えたと明らかにしました。こうした中、ゼレンスキー大統領は「多くの人の命を危険にさらす大量破壊兵器の使用に等しい犯罪行為だ」とロシアを改めて強く非難しました。

ロシアが軍事侵攻を続けるウクライナでは、東部での戦闘が一段と激しくなっているほか、南部の要衝ヘルソンでもロシア軍が砲撃を繰り返しています。

WHO=世界保健機関は21日、声明を発表し、ことし2月以降、病院など医療関連施設への攻撃が703件に上ったと明らかにしました。

また、病院などではエネルギー関連のインフラ施設が被害を受けた影響で燃料や電気などが不足し、一部の地域でマイナス20度にまで冷え込む厳しい冬の到来で、多くの患者が危険な状態に置かれるとして危機感を示しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、NATO=北大西洋条約機構の会合にオンラインで出席し「ロシアの目的は冬のまっただなかに電気や水、暖房などを止めることであり、多くの人の命を危険にさらしている。大量破壊兵器の使用に等しい犯罪行為だ」と述べ、ロシアを改めて強く非難しました。

そのうえで「ロシアにテロ行為をやめさせるには継続的な制裁の強化が必要だ」と述べ、ロシアに対して一層圧力を強めるよう訴えました。