旧統一教会へ きょうにも「質問権」行使 文部科学省

旧統一教会をめぐる問題で、関係者によりますと、文部科学省は、学識者などでつくる審議会の了承を得たとして、22日にも宗教法人法に基づき「質問権」を行使することにしています。

旧統一教会への宗教法人法に基づく「質問権」の行使をめぐり、文部科学省は21日、学識者や宗教団体の幹部などで構成する宗教法人審議会を開き、質問項目の案について諮問しました。

文部科学省は、教団が持つ財産や収支、組織の運営などについての報告を求めるなどと説明し、審議会からは「質問権」の行使は「相当」だとする答申が出されたということです。

関係者によりますと、文部科学省は、審議会の了承を得たとして22日にも「質問権」を行使することにしていて、22日開かれる大臣会見で正式に公表することにしています。

「質問権」は、宗教法人に法令違反などが疑われる場合、運営実態などについて報告を求めたり、質問したりできるもので、行使されれば、平成8年にこの規定ができて以来、初めてです。

文部科学省は、「質問権」の行使による調査で、解散命令に該当しうる事実関係を把握した場合、裁判所への請求を検討することにしています。